1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

3月9日

2019-03-09 00:14:46 | Weblog

レミオロメンの「3月9日」

父さんは、3月9日になるとこの歌を聴きたくなるそうです。

この歌を聴いてあなたを思い出すそうです。

夜の付き添いで、お父さんが病室に泊まっていた時のこと。

手術の後、「尿道のカテーテルが正しく入っていなくて痛い」とあなたが訴えていたのに看護師さんにそんなはずはないと言われ、父さんにも「父さんもやったことがあるけど、そう感じるだけだからがまんしなさい」といわれたそうだね。

父さんは自分の経験から、そういったんだけど、本当はカテーテルが抜けていたんだよね。

あなたは「父さんは私のことを何もわかっていない。帰って!母さんと代わって!」とおこったそうだね。

そのあと、母さんが交代して看護師さんにしつこくお願いして、カテーテルが抜けていたことがわかったんだったね。

褥瘡の時も、股関節脱臼の時も、看護師さんに理解してもらえなくて辛かったね。

父さんは、あの時のことを、あなたの言葉を忘れられないそうです。

3月9日になると、この歌を聴いて、あなたの思い出に浸るそうです。

 

 

 

 


県立小浜診療所

2019-03-08 21:24:04 | Weblog

さっきテレビで、離島のドクターの話題を放送していた。

小浜島の診療所。なつかしい景色だった。

もちろん、医師も看護師も受け付けの人も別人。

でも、たしかに、あの診療所だった。

当時の写真と比べると、壁がかなり汚れていて、時の流れを感じた。

あの診療所が無ければ、あかねの小浜行きは実現できなかった。

ひさしぶりに当時の写真をみかえした。

なつかしい顔が笑っていた。


紙製ストロー

2019-03-01 01:50:50 | Weblog

久しぶりにケンタッキーフライドチキンに寄った。

ジュースを飲もうとストローをとった時、ふと、はいむるぶしでの体験を思い出す。

カフェで飲み物を飲もうとして、違和感を覚えた。

ストローが紙製。

そういえば「海洋のプラスチック汚染が問題になっていて、紙のストローが見直されている」というニュースを聞いたことがある。

沖縄の離島でも、その問題は大きく取り上げられている。

今回泊まった、西表島のコテージの前の砂浜は、ペットボトルやプラスチックボトル、漁網で埋め尽くされていた。

大きな物流パレットが砂浜に突き刺さっていた。

いま政府は、奄美・沖縄を世界遺産に申請しようとしている。

西表では、流れ着いたゴミのせいでマングローブが死んでしまった。

島の人たちは危機感を覚えている。

世界遺産に登録されてしまったら、たくさんの観光客が訪れて、島は、さらにたくさんのゴミを抱えることになる。

政府は、ゴミの問題なんか知ったことじゃないだろう。そのための予算なんか組むはずがない。

私たちにできることは何だろう。

 

ストローを元に戻した。

カップの蓋をとり、ジュースを飲んだ。

小さなことだけど、一人一人ができることをやらなくちゃ。