AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

新曲「RIVER」についての妄想

2009-10-25 06:20:37 | Weblog
 AKB48の常として、CDが出る時にはもう新曲が新曲という気がしないくらい劇場でPVや生歌を見聴きしてしまっているわけで、今さら「RIVER」の話を書くというのもヘンだが、一応新曲が出たあとのタイミングであるから、簡単に書いておこうと思う。

 「RIVER」は、最初に富士急ハイランドで聴いた時に「すげぇ!」と思って脳裡に焼き付けられた。私は非常に好きな曲。雑誌などへのグラビア露出や、テレビでバラエティ的な冠番組などでAKB48という存在を知った人がこの曲を聴いたらびっくりしちゃうんじゃないか、というか、むしろそういう「アイドルグループに対するありがちなイメージ」を良い意味でブチ壊すことを狙ったんじゃないかと思わせるくらい硬派な曲。実際、いわゆる「アイドルらしい」楽曲の枠を超えている感じで、AKB48を代表する曲の一つになっていくのではないか。

 ちなみに、「RIVER」のoff vocal ver.を聴いていたら、サビのところに敷き詰めてある音の並びが、ヴァン・マッコイの「ハッスル」をマイナーにしたみたいな感じだなぁ、ということに気がついた。で、TPD(東京パフォーマンスドール)の「LOVE IS THE ANSWER」を思い出したのだった。いや、だからどうというわけでもないんだけどね(^_^;)。

 この曲についてもう一つ言うなら、フォーメーションの中で高橋みなみさんが前田敦子さんと並ぶツートップの位置に復帰していることが、私にとっては大変うれしい。やっぱり高みなが立ち位置敵にも、声の面でもセンターにしっかりと存在すると、楽曲の安定感が違う。特に、最初の「AKB~」という朗々とした声は、高みなでこそ生きるという印象。そして、フリも歌もこれだけ難しい曲ならばこそ、高みなのエースぶりが際立って見える。こういう曲で、高みなをツートップの位置に戻したということは、やっぱり新規のお客さんに、AKB48が多様な楽曲を歌い踊り、高い水準で演じられる集団であるということを印象付けたかったのではないかなぁ、と。

 しかしその一方、アンダーガールズの「君のことが好きだから」は、これぞアイドル曲!というような愛らしい曲。これはこれで非常に楽しい。ちなみに歌詞を読んで私が妄想したのは「これってアイドルに向けたファンの気持ちを歌詞にしたみたいな感じだなぁ」ということだった。もしくは、私がアイドルに向ける気持ちが、この歌詞で歌われている感じ方に近い、と言うべきか。

 そしてシアターガールズの「ひこうき雲」は、すでに多くのファンにおなじみの、明るい曲調の中にも切ない歌詞の名曲。私の周囲でも、ネット上のブログなどでも、これじゃまるで1軍2軍3軍じゃないかとか、3軍だけ「お古」の曲ってどうなのよとか、3軍につける名前が「シアターガールズ」ってどんだけ劇場軽視なんだとかいう声を見聞きしたし、私も似たようなことを全く思わなかったと言えば嘘になる。しかし、それでもなお今回は、とりあえずメンバー(およびメンバー昇格が決まっている研究生)が「全員」、1枚のCDに参加したということの意義が大きいと思っている。

 実を言えば、シアターガールズという命名や「ひこうき雲」という選曲も、私自身はそんなにマイナスのイメージを持たなかったのだ。むしろ逆に、AKB48の原点であり、一番大事であるのが劇場であるからこそ、その劇場をしっかり守り、堅実に努力を続けているメンバーを疎かにしない、という意思表示に思えたのだ。ちょっとお人好しな見方過ぎるかなぁという気もするのだが、現時点で一般受けしている一部メンバーだけでなく、AKB48とAKB48劇場には、個性的な魅力を放つ原石がこんなにいるんですよ、という見せ方ではないかという気がしたのだ。

 ヘンな例えになるが、何か趣味性の高い買い物を想定した時、その道の通とか目利きといったような人は、店の表に麗々しく並べられている看板商品よりも、店主に「何かあるかい?」と尋ねた時に店の奥から持ち出される秘蔵の品物の方にこそ、「自分にとっての」逸品があることを知っている。それは一般受けはしないかもしれないけれど、「あなたならこの良さがお分かりでしょう」という意味で示されるものであるからだ。

 AKB48という存在に注目が集まる中、たとえばメディア関係者などの中にはもちろん「分かりやすく」あるいは「手軽に」AKB48を取り上げた仕事ができれば良いという人もいるだろうし、そうした人はフロントにいるメンバーを何人かあしらって無難な仕事をしようとするだろう。しかし他方、仕事を振りたい芸能関係者であればどうだろう。創造的な仕事をしようとする人の中には、あえてフロントメンバーよりも、少々荒削りでも、より強く輝く個性に可能性を見出そうとする人が多いのではないかという気がするのだ。シアターガールズというのは、そういう「目が利く人」に向けた「秘蔵っ子」たちなのだ。

 もう一つ。とにかく今回のCDは、何が何でもウィークリー1位をもぎ取って、紅白出場を不動のものにしたいという狙いがあるはずで、いろいろな意味でAKB48の総力を結集しなければならない。一昨年の紅白はAKB48より圧倒的に有力なアイドルグループが健在だった頃で、AKB48が出場できたのはアキバ枠なるものの話題性に後押しされていた部分もあった。今回はもう、日本の女性アイドルグループの代表として、単独で出場枠をもらえるくらいまで来ているし、いや、もうそうならなければならないのだ。運命の川を越えて行こう。私たちファンも一緒に渡って行く。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2009-10-25 12:06:43
いやぁ、これでこそ「カギ」さんですね。
ありがとうございました。

自分もあっちゃんみなみのセンターが好きなので、久しぶりにすごく嬉しいPVです
返信する
お得なシングル ()
2009-10-27 01:45:25
なんか久々に書き込みます
今回のシングル収録3曲(PVの形態含めて)は過去のAKB48の
歩んできた道を一つに束ねた印象を受けます
ひこうき雲は05年~06年を
君のことが・・は07年~08年を
そしてRIVERは現在を

成長の過程を見られるのも面白いと思います
カギさんの言う通りシアターガールズは3軍ではないし
説明するには手っ取り早い組み分け程度と私は思っています
よく言われるAKB48=アキバ系って一くくりにされるのと一緒ですかね

今回、アンダーガールズで織田さんが作曲してくれたのも嬉しいです
BEING軍団が好きだった私にはここで織田さんの曲に出会えたのは驚きです

織田さん自身も、自分の作品にヲタ芸かぶせられることをどう思っているのか・・・
不安になります、これに懲りず是非公演曲も
書いてほしいと思います
さらに贅沢を言えば、筒美京平さんの曲も歌ってほしい
今やAKB48は”なんてったってアイドル”ですから!

新チームでの公演予定が発表されましたね
新チームはKからスタートですか・・
何でも先に送り込まれるKならではですが
K6の方がA6より先にくるのはどうも納得がいきません、Kオタの私でもそう思うんで
オリメンから関わっている方々はもっと思っていると推測します
とりあえず新Kで様子をみて新B・新Aって安易な流れもやめてほしいです
新Kでは恐らく初めから8名前後アンダーを用意するでしょうが
いきなり旧Kメンがアンダーで里帰り公演とか
新チームのカラーが出せない形態にはなってほしくないです
返信する
Unknown (あんちゃん)
2009-10-29 23:56:00
久々に投稿させていただきます。

すでにカギさんもご存じかとは思いますが、「RIVER」はオリコン週間ランキングで1位になりました。

AKB48がここに至るまでに、怪我などで卒業をしていった、決して少なくは無い「犠牲者」がいることを考えると、私個人はそれについて素直に喜ぶことが出来ません。

このことについてカギさんはどのように思われますか?

エントリーの内容を若干逸脱したコメント、ご容赦ください。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。