AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

「記憶のジレンマ」をめぐる妄想

2008-02-11 18:25:49 | Weblog
 ひまわり公演で、個々の曲についてコメントすると、どうしてもメンバーを直接的に比較してしまうことになるので避けていたのだけれど、まあある程度は仕方ないかなということで、ぼちぼち書いていく。以下、いつもの通り「私の」感想であり妄想だということでご理解いただきたく。

 ひまわり-2nd のユニット曲の中で、私が一番気に入っているのは「記憶のジレンマ」だ。そしてこの曲では、野呂佳代さんが一人で「根こそぎ持っていく」感じが実に素晴らしい。野呂さんは「君はペガサス」でもかなりすごかったと思うけれども、さすがに丸ごと「持っていく」ほどではなかった。それに対して今回は、まいまいさんだの有華ぴょん(笑)だのという、それなりに華も個性もある人たちと競演して、なおかつごっそり「持っていく」のだから、相当なものだ。

 正直に言うと私は、ひまわり-2nd ステージ全体を通しての野呂さんのパフォーマンスに、今までのところ、それほど感心していない。もっとできるはずの人だと思うのに、どこか「このくらいで良いかな…」みたいな見切りをつけている、ような気がしている ( 2/10 はそういう印象を受けなかったので、その前までは、ということで )。しかし、その「肩の力の抜け具合」までが、こと「記憶のジレンマ」ではプラスに作用しているような気すらする。曲が曲だけに、あふれんばかりの笑顔をされたり、渾身の力をこめた歌い方をされたりしても、ちょっと場違いだし…ということで。

 この曲では、大島麻衣さんをセンターに、野呂さん、増田有華さんと、いずれも量感のある見栄えの人たちが揃う。そこに佐藤由加理さんが一服の清涼剤のように加わって、4 人のバランスが取れている。で、振り付けでは、この 4 人がくるくると旋回してくれるわけだが、野呂さんは何と言っても、この回転が美しい。立ち位置を入れ替わる移動と回転が自然な動きの中で滑らかに一体化され、歌詞の悲しさを物語るかのように、衣装のひだとすそが儚く揺れて、歌詞の主人公が見つめている海辺のさざなみを見ているかのような思いがする。まあ、衣装のせいで回転のきれいさが目立ちやすいというのはあるのだが、その分を割り引いても、野呂さんのあの回転は見ものである。

 で、野呂さんのもう一つすごいところは、やっぱり年長者ならではの歌詞の理解と表現ではないかと思うのだ。特に「♪歩きにくい砂の上で / 生きることに足を取られ」なんてあたりは、どんなに歌唱力があろうとコドモには出せない味わいだと思うのだ。いや、勝手にこっちが思い入れて見ているから、そんな気がするだけかも知れないが、とにかく「私には」そう見える、聴こえるということで。

 他の人だって、みんなかなり良いと思う。ただ、まいまいさんはあの曲の世界観からすると、少しギラギラ感が多めというか、「枯れ具合」が足りない気がする。有華ちゃんは、いろいろ工夫して歌おうとしているのは伝わって来るのだけれど、若さゆえか歌詞の「気持ち」とシンクロし切れていないという気がするし、それ以上に、そういった「歌詞を消化できていない」ことへの焦りとか迷いが滲み出してしまっているように見えて、苦戦している印象を受ける。その点、ちょっと心細そうに見えるゆかりんが、実は案外あの曲の「せつなさ」にマッチして、良い仕事をしていたりする。

 この 4 人に対して、アンダーにあたるのが、倉持明日香さん、松原夏海さん、小原春香さん、中田ちさとさん。ここで、16 通りの組み合わせをすべて考えている暇はないので、ざっくりといくつかのケースを取り出して考えてみることにする。

 ここでのポイントはやはり、松原さんなのだが、タイプとしては佐藤由さんと似た「一歩引く」感じの存在感で演じているように見える。他の 3 人が研究生ということもあって、松原さんが「一歩引く」演じ方をしているために、かえって 4 人の調和が良くなっているという印象。ただ見方を変えると、ちょっと言葉は悪いけれども、小さくまとまってしまっているようにも思えるのが難しいところか。この松原さんが野呂さんに代わって、いわゆる「表」3 人と組むと、ゆかりんとの調和がすばらしく、4 人のバランスの中で印象が強められるのだ。

 中田さんはポジションはゆかりんと裏表になるが、小悪魔っぽいチャーミングさが持ち味だけに、ちょっと枯れ具合が足りない気がする。この曲での雰囲気はまいまいさんに近いというか、わりあい前に出て来る感じの演じ方かなあという印象。小原さんは頑張っているとは思うけれど、まだ出来がどうこう言う水準ではないような気がする。研究生 2 期にして増田有華さんと同ポジションに抜擢されるだけあって、歌唱力はなかなかありそうなので、声質とキャラクター、そして曲の演じ方など、いろいろ試行錯誤して、自分なりのスタイルをつかんでいって欲しい。

 で、このところ急成長中なのが、倉持明日香さんである。ひまわり-2nd が始まってすぐの頃は「ひまわり-1st をこなして来た倉持さんでも、さすがにまだ荷が重いみたいだなぁ」と感じていたのだが、どうしてどうして、日に日に輝きを増して、今では野呂さんと一緒のステージに立っていても、野呂さんに「持っていかれる」度合いが下がって来ている気がするほど。他の曲も含め、特に AX ライブ以降の変わり方が顕著なので、やっぱり良い刺激になったのかなあ、と。ただ、話がそれるけれども、倉持さんについては、ちょっと心配なことも 1 つ 2 つあるので、それについてはエントリを改めて述べる。

 まあこんなわけで、一見すると地味な「記憶のジレンマ」ではあるが、野呂さんの本領発揮と急成長の倉持さんを軸に、ゆかりんやなっつみーのマイペースな存在感、有華ちゃんの摸索などなど、見所満載で楽しかったりするのである。ま、全部私の妄想に過ぎないわけだけれども(^_^;)。

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1 コメント

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Unknown (通りすがり)
2008-02-11 21:55:12
名無しのコメント失礼します。
私の脳内では記憶のジレンマに里菜ちゃんもおーいぇも梅ちゃんも配役されています。
裏とか表とか置いておいて、単に声質とイメージなんですが。
ただでさえ好きな曲なのに、もっと好きになってしまいました。脳内なのに切なくなりました。
急かすつもりは全くないけれど、劇場のステージで彼女たちの歌う姿が観たいですね…。

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