AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

写真展の感想、というよりむしろ妄想

2007-02-04 13:01:57 | Weblog
 で、篠山紀信先生撮影による AKB48 メンバーの写真展の感想。

 ただの素人が大御所の仕事について評するのははなはだ失礼だが、どれも「ああ、さすがだなあ」という感じだった。確かに彼女たちの魅力が良く引き出されているカットが多かったと思う。私は貧乏なので買えないけれど(^_^;)。

 しかし一方で、何度も劇場に通って、彼女たちの喜怒哀楽を、長い時間にわたって目の当たりにして来たという自負がある身としては、意外性のある表情はほとんどなかった、かなあ。これよりもっと輝いた瞬間を、笑顔が弾けた瞬間を、涙が美しかった瞬間を、現場で、肉眼で見たことがある、と思ってしまったことも確か。もちろん、写真としてその瞬間を切り取って、固定化してくれるという意味では、形のない記憶より良いのだけれども。

 そういう意味では、単純な表情よりむしろ、写真にある背景の「物語」が感じられるカットはおもしろかった。以下、私が「良いな」と感じたカットについて、いくつか。ただ、ネタバレになっても申し訳ないので、どういう写真かを詳しく書くことは避けて、「見た人ならどの写真のことか分かる」程度のぼかした書き方をする点はお許しいただきたく。

 たとえば、早野さんが公園のブランコに乗っている写真があったのだが、裸足だったところに物語を感じた。ブランコの振れ幅が大きいところも、思わず大きくこいでしまうだけの感情の振幅を感じさせる。そういった写真の背景に篭められた物語が、絶妙の構図とシャッターチャンスで、裸足のつま先に集約されている印象を受けた。

 また、河西さんが「なーちゃん」と戯れているカットは、河西さん一推しのファンならずとも「これは良い表情だねえ」とうなってしまう写真だと思う。心許している愛猫との一瞬は、アイドルとして劇場で見せる表情とはまったく違った、等身大の女の子としての魅力が最大限に写し取られてされていた。河西さんはもう 1 枚、窓辺で俯いているカットがあって、顔はほとんど見えないのに、シチュエーションとポーズと構図で感情が表現されているという素晴らしいカットなのだが、強いて言うと、手の置き場所だけがもったいなかった、かなあ。

 そして大堀さんの、シーツを身にまとって横たわるカットと、そこから身を起こしたカットの 2 枚が、今回の写真展で一番良かったと思う。篠山先生に撮ってもらっているんだから、あれくらいはアリ(笑)。セクシー担当のめーたん、良く頑張った(^_^)。事務所もあれに NG を出さなかったのは偉い。

 私の妄想では、あれはまさに後朝のシーンであって、しかもうっかり日が高くなっている時間まで眠ってしまったというシチュエーションだ。まだまどろみの中にいる人の足先を強く照らす朝の光。ようやく起き上がったその人の、親しみと含羞の入り混じる表情。これは年長でフェミニンなめーたんならではのカットで、実に素晴らしい。そして、あの写真が展示されている場所がまた良い。ある意味、一番目につきにくい場所に、ひっそりと。だがそれこそが、あのカットが、どれだけ大事にされているかの象徴でもある。

 以下はさらに妄想を膨らませて、勝手なことを書く。生意気な、とか、知った風なこと言いやがって、というご批判は多々あろうかと思うが、ご容赦願いたく。

 早野さん、増山さんは被写体として、篠山先生にかなり気に入られたんじゃないか、という印象を受けた。どのカットのどこでそう感じたか、というのは、具体的に言えないのだけれども。ただ全般的に、あの年頃の、中性的な「コドモ」から「少女」になっていく時期の揺らぎのようなものが、良く捉えられていたように思う。

 篠田さん、大島(麻)さんは、点数も多く感じられたし、撮られ方としても気合が入っているように感じられ、実際の写り具合としても、どれも安定的に高めの水準。これはお仕事としては大事なことだ。ただ私としては「予想を越えて胸を衝かれる」というほどのカットはなかった、かなあ。

 私の事前の予想では、篠山先生だったら小嶋さんを被写体としてかなり撮り込むんじゃないかと思ったのだが、少なくとも展示されていた写真では、数の点でも質の点でも、あまりそういう感じでもなかった。ただ、少なからぬ友人たちが言っていたのは「それはシークレットで撮ってあって、今は出さないというか、出せない(笑)んじゃないの」ということだった。うーん、あり得るかも。

 中西さんについては…ええと、すみません、私としてはイマイチでした(^_^;)。1 階の私服カットと、2 階の奥の部屋にあった正面からの涙カットが、ちょっと良いかなと思ったくらい。中西さんの撮られ方があんまり上手くないんだろうなってのは、これまでの例から見て想像に難くないのだけれど、それ以上に、篠山先生的には、それほど好みじゃない被写体なのかなあという気がした。まあ、やっぱり私にとっては一推しだけに「私はこれより良い表情を知ってるぞ」って思いたくなっちゃうファン心理もあるんだが。

 あと個人的には、今回被写体になっていなかったメンバーの写真も見てみたかった、というのがあるなあ。できれば全員、なんだけれども、そう言うときりがないので、あえてたった 1 人挙げるとしたら、私としては浦野さんを撮ってみて欲しかった気がする。シンデレラを夢見る少女の顔と、オトナの女としての顔が交錯する瞬間を、篠山先生だったら鮮やかに切り取って見せてくれただろうと思うので。

 ともあれ、以前も書いたように、篠山先生に撮られるというのは、やっぱりすごいことなので、写真展から何か次の展開に繋がってほしいところ。

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