牛窪紗良がどうして辞めるのか分からない・その2

　独立エントリとしては「その1」はないが、内容は「あわただしく過ぎる日々を言葉に刻むこと」のエントリの中にあるので、その続き。

　TDCホールでチームK-3rdを見た。全体としてすごく良かったのだが、その辺のことをぜーーーんぶ脇に置いて、とにかくこれが先に言いたい。

　牛窪が惜しいよ。なんでここまでできるようになった子が辞めちゃうんだよ。確かに、辞退発表までの牛窪さんは、それなりには頑張っていたけれど、それでもパッとしなかった。私も一人の劇場ファンとして、彼女のようなキャラクターが去ってしまうことに残念さはありつつも、このままだったら、研究生でい続けてもあんまり展望がないのかな、辞めちゃうのもしょうがないのかなと思ったことは事実だ。

　でも、辞退が決まってからの変わりようが、ステージパフォーマーとしての覚醒ぶりがすごいのだ。さらにこの日、旧チームKの、厳しくも暖かい輪の中で一公演をやり通した牛窪さんは、そこからさらに一皮むけた印象がある。もちろん、もともとそうであるように、ダンスを小器用に、ソツなくこなすタイプの子ではない。そこが急に変わるはずもない。でも、一つ一つていねいに、しかし本人の何かを開放するように大きく演じている姿は、ちゃんと観る者の心を打った。

　もし本当に本人から辞めるような子だったら、あそこまで気持ちの入ったパフォーマンスができるんだろうか。一部で噂されているような「本当はセレクション落ちだけど、かわいそうなので辞退という体裁にした」ってことじゃないのかと思いたくなってしまう。もしそうなのだとしても、「以前の」牛窪さんなら、それも仕方なかったかも知れない。でも、まさに「今この時」で言えば、もう一度話し合って、大人の側から引き止めても良いレベルだ。ていうかチーム4に入れても良いくらいだと思う。

　まあセレクションうんぬんは、しょせんファンの妄想なんだろう。だが、本人が辞退すると言ったのだとしても、もし今この段階で、本人がちょっとでも後悔する気持ちがあるんだったら、思い直した方が良いんじゃないだろうか。年齢のことも考えれば、今ここで研究生を離れて、後で戻って来るよりは、どんなに恥ずかしくても、土下座してでも、今このまま研究生に残らせてもらった方が良い。

　まだ書きたいことがあるけど、そろそろ帰らなければいけないので、この辺で。