AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

新セットリストについての第一印象・その2

2006-04-17 15:33:21 | Weblog
 前エントリの続き。前エントリでも述べたように、ネタバレありなので、自分でステージを見るまで内容を知りたくないという人は読まないことをお勧めしておく。

 さて、ここからの話を書くのは、ほんのちょっとだけ気が重い面もある。前のセットリストでユニットシャッフルがあった時もそうだったように、いやそれ以上に、新セットリストでのユニット分けおよびパート振り分けは、個々のメンバーが A チーム内でどういう位置にいるかを、くっきりと浮かび上がらせているように思われるからだ。それは必然かつ当然であり、AKB48 というのはそういうものだったはずだ、と思うのだけれど、さすがにそこをあっけらかんと語れないほどには、思い入れを深めてしまっているわけで。イチオシの子だけが良ければそれで良い、というものでもないし。

 おそらく誰の目にも明らかな通り、今回のセットリストでは前田敦子さんが紛うことなきエースとして位置付けられている。そして前田さんに高橋みなみさん、中西里菜さん、板野友美さんを加えた 4 人がトップグループ。つまり「嘆きのフィギュア」で出て来る 4 人をはっきりフィーチャーしたセットリストだと言い換えて良いと思う。この 4 人とほぼ肩を並べつつも別系統のグループに位置づけられているのが小嶋陽菜さんで、その系統で半歩遅れて大島麻衣さん、さらに半歩遅れて篠田さんが続く感じか。と書いてみて、ここまでの 7 人がまるまる「背中から抱きしめて」を歌っている「赤襟」チームだと気付く。そういう風に、ああなるほど、と納得しやすいパート割りだと思う。

 書くのが気が重いとは言ったものの、実を言えばこの割り振り自体について、私は概ね妥当だと思っている。イチオシが誰かといったことを抜きにしてフラットに見れば、見る目のある人は、おおよそこのように判断するのではないだろうか。概ねとかおおよそというのは、やっぱり細かい部分で疑問符がつくからではあるが。

 私としては、板野さんが実力以上の場所に置かれているかなあ、という感じがする。もちろん板野さんも人気があり、実力も魅力もあるとは承知しているが、トップグループの他の 3 人に比べると、まだ 1 歩遅れをとっているように「私には」思える。私の考えでは、中西さんと対になるべきは、本当は小嶋さん、あるいはせめて大島さんではないかという気がする。ただ、おそらくは他のユニットとの配置の都合で、小嶋さん大島さんを入れられなかった結果、板野さんが滑り込んだ、ということであれば納得できる。だがそうだとすれば、板野さんのすぐ背後には、峯岸みなみさん、さらには成田梨紗さんが控えていると見るべきだろう。板野さんが油断するようなことがあれば、あっさり入れ替わりになる可能性がある。いやもちろん、他の誰にも安泰なポジションなどないのだが、それはそれとして。

 ちなみにもっと大技としては、前田さんと中西さんを対にして、高橋さんとの対に K チームから小野恵令奈さんを持って来るというのもありか。さすがに小野さんはまだ若いかなあ。あと、もうちょっと小林香菜さんの歌やダンスが上手かったら、このトップグループにいきなり放り込む ( その場合は中西さんとペア ) のも面白そうなんだが、今はまだ無理かなあ。なぜここで大島優子さんの名前を挙げないのか、と思う人は多いだろうけれど、あくまでも私の妄想に浮かんだのがこの 2 人だった、ということなので悪しからず。大島優子さんも悪くないんだけど、私には今ひとつピンと来ないので。

 話を戻すが、今回のセットリストでは、メンバー間の位置付け、もうちょっと直截に言ってしまえば A チーム内での序列のようなものが「見えて」しまったことは、やはり一面の事実であると思う。前にも書いたことがあるが、ファンの目から見て「アイドルを好きになる」理由というのは、ルックスだけでもなければ、歌やダンスがうまいことだけでもない。もちろんそれらの要素が加味されつつ、その人が総合的な魅力をどれだけ持ち、発揮できるかが問題になる。その要素の中には、もちろん本人が努力しなければどうにもならないことがたくさんあるが、逆に、努力だけではどうにもならない部分も少しはある。そして、いくら頑張り屋であったり、あるいは他のメンバーに好かれていたりしたとしても、それはメジャーデビューを目指す前提の「アイドルとしての」適性とは、必ずしも一致しない。

 誰もが大人になるにつれて、いやというほど思い知ることになるように、能力とかチャンスといったものは、決して生まれつき平等に与えられているものではないし、また社会においても平等に与えられるとは限らない。だが、人がもともと持っているもの、もしくは天から与えられたものの多寡を他人と比べてみたところで、自分が自分であり他人が他人である以上、取り替えることはできない。自分が生まれて育って来た中で、能力やチャンスに潤沢に恵まれて来なかったからと言って、努力することを放棄してしまっては、そこから先へは進めないのだ。平等なものがあるとしたら「可能性」と「運」だけだ。他人を羨んだり、自分の運命を呪ったりしている暇があったら、その分自分が努力して、少しでも自身を向上させるよりほかにない。いつか運が巡って来た時に、自分がそれを活かせるだけの力を持っているかどうかが一番大切なのだ。

 今回のセットリストでは、確かに「現時点での」アイドルとしての適性が、ほぼ反映されている、と私は考える。だが同時に、そのステージでのパフォーマンスを見て、これはまだ答えではない、という思いも強くしたことを述べておきたい。個別のことは後で別に述べるつもりだけれども、新セットリストまでの 2 週間で、これまで以上に力を伸ばした、または地力を発揮したと思える人もいる。つまり、今与えられているポジション以上の実力をすでに持っているように思われるということだ。あるいはまた、今回の序列に発憤して、これからぐいっと伸びる人もいることだろう。ここは経過地点だ。序列上位の人はおごらず、油断せず、下位の人は焦らず、腐らず、それぞれ今自分が与えられているパートを大事にしつつ、そこを足がかりに伸びて欲しいと思う。

 そういう中で個々のメンバーには、自分があくまでもソロで立って行くことを目指すべきなのか、数人のグループでメジャーデビューする機会があったら ( 自分が中心でなくても ) 出てしまう方が良いのか、といったことも、少しずつ考えていって欲しいと思う。人生は長い。10 代から 20 歳前後までの期間に一番になれなかったとしても、それですべての勝ち負けが決まるわけではないのだ。地力をつけながら、少しずつでも前に進んでいれば、いつか運が巡って来た時に、逆転ホームランを打てることもある。10 代ないし 20 代早々にしてそういうことを考えなければならないのも、それはそれで大変なことだとは思うが、自分自身の能力なり芸なりといったもので身を立てて行く以上は、キャリアプランを自分で考えてセルフプロモートしていくことは必要不可欠なのだ。

 ここでまた一区切り。これから劇場に向かってチケットを買うので、続きは帰宅後になるかも。

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2 コメント

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過酷な2ndステージ (ヒラリン)
2006-04-18 02:06:54
新公演はAチームにとってはサバイバルの章のような気がします。人気投票などで構成されたユニットや曲の構成が反映されているとはいえ厳しいものも感じています。2ndステージも大逆転のユニット・シャッフルがあるのだろうか?



これによってAチームの関係がぎくしゃくしない事を祈りたいです。
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コメントありがとうございます (カギ)
2006-04-27 04:41:29
 はじめまして、コメントありがとうございます。レスポンスが遅くなり、失礼しました。このブログはこういうのんびりしたペースでやっておりますので、ご了承を(笑)。



 新セットリストのパート割は、確かに厳しい面もあると思いましたが、でもそれ以上に、メンバー個々の魅力を引き出すものになっていると思いました。



 メンバーには、他人と比べたり、サバイバルを意識するより、まずはそれぞれが、日々の公演で経験を積んで向上していってほしいですね。

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