AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

AKB48のファン活動と劇場観覧に復帰

2010-07-13 02:20:29 | Weblog
 例の一件以降、すっかり劇場から足が遠のいていて、実はコンサートが3週間ぶりのAKB48だった。コンサートには行けない見込みだと書いたエントリのコメントに書いておいたのだが、非常にありがたいことに、日曜になって急遽、コンサートに参戦できることになったのだった。捨てる神あれば拾う神あり、という感じで、お気遣いいただいた方々に感謝申し上げます。

 そして実際に行ってみて、やっぱりコンサートは現場で見ることが重要だなぁ、というのが率直な感想だった。こう書くと、見たくても見られなかったたくさんの人がどういう思いをするものかは、百も二百も承知の上だ。なにしろ、日曜の朝までは私自身が正にそういう思いをしていたのだから。それでも書かざるを得ないのだが、やっぱり「何かが起こっている」その時、その空間にライブで立ち会うことは、とてもとても大事なことなのだと思った。

 そのコンサートで、小野さんの卒業発表を聞き、先のエントリで述べたように「ああ、やっぱり」という思いを抱くとともに、総選挙開票イベントでの小野さんのコメントに抱いた違和感を言葉にしておかなかったことを、猛烈に後悔した。確かにその頃、私は仕事が大変だった。睡眠時間を削ってふらふらになりながらの通勤に「こんなことしていたらいつか倒れるな」と思ったことも一度や二度ではない。しかし、それでもなお、私はその場に立ち会って見ることができた一人として、彼女たちの夢と人生の重みをこめた思いを、そこから感じたことを、私なりの言葉にしておくべきだったのだ。

 たかが一ファンにできることは、これくらいしかないけれど、その「これくらい」すらやろうともしないで投げてしまうのは、やめにしよう。彼女たちとともに運命の川を越えていくと決意したはずではないか。私もまた一ファンとして、一生懸命に彼女たちを見つめ続けて行こう。

 というわけで、コンサート明けの劇場公演も見に行って来た。やはり劇場公演を見続けること、そこで日々起きている物語を私なりの言葉で紡いで行くことは、私がやらねばならないことなのだと改めて思った。

 この1箇月近く、いろいろな方にご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。もう私は大丈夫です。社会人としての生活(と自分の心身)を壊さない程度に、という制約からは逃れられませんが(笑)、その条件の範囲内で、AKB48を力いっぱい応援し続けて行きたいと思います。

代々木体育館コンサート明けの劇場公演

2010-07-13 01:51:21 | Weblog
 書く順番が入り乱れてごちゃごちゃになるけれど、とりあえず7/12(月)のチームK劇場公演を見て来た、という話を先に。

 AKB48において「大ホールコンサートの次の日の劇場公演」というものが持つ意味を、今もファンのどれだけが知っているのか分からないけれど、古い物語を忘れていない私たちにとって、その公演は今も特別な意味を持つ。かつて、その役割は旧チームAのみに託され、あるいは旧チームAだけに許された劇場公演でもあった。その後、他のチームに任されたり、あるいは劇場事態が休演だったりするようになったけれども、新チームになって初めての「大ホールコンサートの翌日の劇場公演」が、チームKに委ねられた意味は大きい。チームAが始動前という事情を割り引いたとしても、今やチームKは、総選挙1位のメンバーを要するチームであり、新セットリストですでに3箇月余の実績を持っているチームだからだ。

 中塚智美さん生誕祭の日であることに加え、前日の小野恵令奈さん卒業発表の余韻などもあり、全員、気力の漲った、良い公演だったと思う。中塚さんは以前に比べ、外見的にかなりすっきりとして来たように思える。かなり意識的に取り組んでいるのではないか。そしてその結果として、もともとキレの良い動きに、さらに磨きがかかっているように思う。もちろんその分、ボリューム感はいくらか失われているのだけれど、それはむしろ、失われて良いものだと思う。17歳いうお年頃を迎えることでもあり、キレの良い動きの中にも、女性らしさを出していけるようになれば、さらに良くなって行けるだろう。

 小野さんは発表により吹っ切れたのか、これまでの迷いが消えて、腹の据わった良い表情になっていたと思う。表現というのは不思議なもので、心に迷いがあると、どうしても腕が伸び切らず、足の出がわずかに遅れ、客席に向ける視線が弱くなってしまうものなのだ。久々にすっきりと暗雲を吹き飛ばし、強い視線で客席を魅了する「キラキラパワー」を感じたような気がする。そして、コンサートの余韻か、あるいは旧チームKの連帯ゆえか、大島さんや秋元さんたち2期生が、大変に気持ちのこもったステージングを見せてくれた。特に大島さんは、リミッターを外して逸脱すれすれまで演じ切る濃い口の味わい。時にそれは、周囲を置き去りにした独り善がりになりかねないものだが、この日の新チームKメンバーならばこそ、それを受け止めてしっかりステージの力に変えられていたように思う。

 峯岸さんはやっとみぃちゃんらしい良さが出て来た感じ。やはり、旧チームAの尻尾が取れて、ここが自分のチームと思い決めたからこそ、なのだろう。一方、旧チームAが終わる前から新チームKへの高い適性を示していた藤江さんは、さらに力を発揮して来た印象がある。「以前はチーム*だった」という印象を、どのメンバーよりも早く拭い去ることができる人になるのではないか。

 そしてこの日、私が目を見張ったのが、実は松井咲子さんだった。もちろんファンとして、前日のピアノ演奏には大変感銘を受けたし、その印象を予見として持っていたことは否定しないが、しかし、おそらく見る眼のある人だったら誰もが気付いたであろうように、この日の松井さん本人の一皮も二皮もむけたような輝きっぷりがすごかった。おそらく、前日のピアノ演奏によって、松井さんはAKB48の中で「誰かのアンダー」でも、「何人かいる研究生(ちょっと前までの立場)の一人」でもなく、初めて「AKB48の中で他に代わる人のいない松井咲子」その人になり得たのではないか。ご本人も口にしていた通り、その高揚感がまだ残っていたように思うけれども、それ以上に、一度でも「そういう経験をした」ことは、本人を大きく変えるのだ。松井さんにとって、その経験は心の中で結晶して、宝石のような記憶になっていくことだろう。それがあなたを内側から輝かせる自信になっていくのだ。どうかその経験を今後に生かして行って欲しい。