グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

田植え前の苗の発根を促進するために。

2020-03-13 15:03:59 | Weblog
田植え前の苗の発根を促進するために。

3月下旬から4月はじめにかけての田植えに備えて、田植え前の
この時期のイネの苗の発根促進に、マグホス細粒の苗箱1 箱当た
り30~40gの追肥を おすすめしております。 

発根だけではなく悪伸びを防止する効果も高まりますので、ぜひ
いちどお試しください。

     

そして、そのマグホス施用ですが、この写真のようにミスト機を
上方向に向け・回転数を下げて施用すると、より均一に散布する
ことが可能になりますよ。よろしかったらぜひお試しを。


晴れ 蛇紋岩と、太古のトリのふんからできているリン鉱石
  などを原料として作られるマグホス。家畜ふんたい肥
  の大量施用によっておこりがちになる春先の牛の硝酸
  中毒対策としても使用されていますよ → ​こちら​。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 ​​




3月なのにツツジが咲いて。

2020-03-11 23:18:39 | Weblog


平年では12月から01月にかけての寒さの影響で、当然のこと
ながらドライフラワーなみにカラカラに枯れてしまうはずのエメラ
ルドセージなのですが、

    

今年にかぎっていえば、平均気温が2度近くも高い・・・という
信じられないような暖冬の影響で、正月を迎えてもこんなかんじ
に花が咲いていたエメラルドセージなのです。

しかしさすがに3月ともなると、葉が黄化してきはじめ、加えて
新芽の生長の邪魔になるということで、

  

うえの写真の手前の部分、昨年からある茎の長い部分をカットし
新芽だけ残して樹形を整えていったのですが・・・

          

そのセージの茎に隠れようにして佇んでしたのが ピンクの蕾。

 



例年なら 新学期になって家庭訪問が開始されるころに満開に
なるはずのヒラドツツジ

いくらなんでも早すぎたろっって、つい突っ込んでしまいま
したよ。

おもえば 昨日の昼間は22度以上の気温だったそうで、おも
い起こせば いたるところで狂おしいほどに これまた季節外
れのアマガエルズの声が聞こえてました。

・・・・・今年のこれからの天候は、いったいどうなってしま
うのでしょう。 → どれほど技術が進歩しても災害被害はお
きるの回は ​こちら​。


晴れ たとえば 05月のうちからの台風直撃とか、今月うち
  からの マダニ被害の発生とか、 そんなこともあっさ
  りと現実になりそう・・な気にもなってしまいます。

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日本に多種多様な農家がいる理由。

2020-03-10 18:44:39 | Weblog
​​日本に多種多様な農家がいる理由。

水田周りの野焼きや水路掃除がおこなわれていた先週の週末。南九
州の海岸部地方では3月下旬から早期水稲の田植が始まりますから
こういった集落を中心とした共同作業は、水稲作には欠かせない作
業となっているのです。ただ最近気づくのは、こういった作業に参
加する参加人員の少なさ。年々農家戸数が減少しているのですから
まあ当たり前の話ではあるのですが、はたしていつまでこういった
人海戦術のかたちをとった部落総出の共同作業がいつまで続けられ
るのかと不安になっている昨今です[でないとドローンはとんでいる
けれど水路が使えないのでイネは植えられていないみたいな平たく
言えばそうなるという話です、野菜作だって水問題は大切ですし]。
・・・日本の自給率が低下し続け、農家数の減少が続いているいじ
ょう 今年よりも来年、来年よりはさ来年と時間が経過していくに
つけ、この傾向は拍車をかけてつづいていくのはまちがいのないこ
とでしょう。ということで前回の 日本の用水・排水路をまもって
きたもの/​こちら​ の関連として、日本の農家は多様であったという
話の再掲載です。『大規模化すすんでいないので日本農業は弱い』
『AI化されていないから人手がいる』といったような一般論への参
考資料として2009年の再掲載ですが、よろしかったら。



『日本に多種多様な農家がいる理由。』

野菜や果樹などを栽培する労働集約型の農家は、土地をあまり必要
としません。
むしろ労働力の限界を感じつつも、無理を押してイネを作付けしな
ければならないときすらあります〔作付けしないで田を荒らすとま
わりの農業者からのクレームがきますからね〕。
このように、もっている土地が余ってしまう場面もあるわけです。

ですから、このあまっている水稲を作付けする水田について、土地
利用型農業を目指す農業者に貸し出したり作業委託を頼む場面があ
ります。

反対にイネやムギ、大豆を栽培する土地利用型単独農家では大規模
な土地が必要になります。。
たとえばイネの場合でいえば、1haほどの農地では農業所得は生じ
ず、5ha以上でなんとか経営的にとんとん、10ha以上の農地を確
保して初めて農業所得が500万円程度になるともいわれています。

そこで労働集約型の農家が、土地利用型単独農家に土地を貸す場面
がでてくるわけです。これでどちらとも経営がうまくまわる。

いっぽう労働集約型の農家というほどでもなく、土地利用型単独農
家でもない、中間型というべき農家もいます。
たとえば水稲の時期にはイネを作り、水稲が終わるとキャベツや野
菜などの葉物野菜や小面積のハウス栽培で野菜をつくったりする農
家です。そして人でがあまる時期には、前述の労働集約型の農家や
土地利用型単独農家に賃金を貰って手伝いにいったりもします。

もちろんこれでも経営がなりたちます。

また、1haほどの土地を持ち、〔自分のウチが食べる分+α程度の〕
野菜や米の作付けだけをする程度の兼業農家もいます。また年金収
入が主たる収入源で、あまった農産物をすこしだけ販売する農家も
います。ここでは自分で農作物を作れない分の土地を土地利用型単
独農家に貸したり、労働集約型の農家へ賃金を貰って手伝いにいっ
たりもします。

これらもまた経営がまわっている農家であるわけです。

そうそう、ほかにもありました。

たとえば畜産だけをおこなう農家もありますし、なかには不動産屋
さんのような農家、まるで企業家のような農家もいます/笑。ただし
やはり前述のようにたとえば農作業を委託したりとかの何らかの形
で、集落とはつながっているわけです。

と、このようにひとつの集落のなかには、いろいろな農家と農業が
あるわけです。そしてここがポイントなのですが、くくりでいえば
全部が『農家』でありますし、おこなってるのは『農業』であり、
そしてその多種多様な農家が助け合ってひとつの集落ができあがっ
ているという現実があります。

さて、ここで問題となるのは、昨今論議が盛んになっている〔日本
には土地利用型農業しかないと思わずをえないような〕農業改革論
です。いろいろな農家と農業のある農業の問題をひとくくりにして
語るにはあまりにも実情を知らないというか、現実を見ていない・・
と思うのです。

語るな・・とはいいません。でも、せめてどの農業と農家に対する
農業改革論を語っているのかを、まず最初に説明していただけない
かと思うのです。もちろん共同作業の件を頭に入れつつ・・ですよ。


晴れ 日本の企業だってそうですよ。大企業や中小企業、株式会社に
  個人商店それに外資やベンチャーなど、いろいろな会社全部を
  まとめて日本の企業ですものね。

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こんなときこそしっかり仕事して、そしてl。

2020-03-05 15:40:11 | Weblog
​こんなときこそしっかり仕事して、そして。​
想定外に 新型コロナウイルスの感染がひろがり、世の中から
落ち着きがなくなっているとかんじるいま。そんなときおもい
だすのが、東日本大震災時にあっての当宮崎のとあるベテラン
農家さんの言葉です。おすそわけということでよろしかったら。

 ↓

『こんなときこそしっかり仕事して、そして。』

大地震、そして津波とそれに関連した原発事故が連日ニュース
で報道され世の中が騒然としているなかにあっても、もくもく
と、忙しく農作業をされていたベテラン農家のMさんの言葉。


❝東北で災害に遭われた方のためにも、しっかり仕事しなきゃ。
 そして 税金をしっかりと払って。
 
 ・・・そのお金でしっかりと、東北で災害に遭われた方たち
   を 援助してあげてほしい。 
   政府にも、余分なお金は無いだろうしな・・・。❞

さすがに大戦をはじめとするさまざまな世の中の変化のなかで、
ごとに今日まで農業一筋で働き続けてこられた方だけのことは
ある。


なるほどそうかと、思わせられるお言葉でした。


晴れ さあ、​植え付けの春​は もうすぐ

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」​



なるほどと合点がいったコロナ対策のニュース。

2020-03-03 16:53:26 | Weblog
g​なるほどと合点がいったコロナ対策のニュース。

「丁寧な説明をしていく]といいつつ、いきなりの種子法廃止強行
しかり、[いつのまにかTPPによる市場開放度合いが基準とされ
ていていたうえでの]日欧EPA締結によるかってない市場開放も
しかり。当時のTPP担当大臣だつたはずの甘利さんの辞任説明もし
かり、伸びているとされる農産物の輸出の内訳さえじつは説明しな
いという政治手法。さらには国会での議論ではなく現場を知るはず
もないと思われる委員たちによる規制改革推進会議で農業の方向性
を決めていく強引ぶりさに加えて、おもえばもともとはTPP反対
を唱えて政権を奪還したというのに、その舌の根も乾かぬうちにい
きなりTPP参加を決められちゃったんだよなあ・・などととくに農
業の分野でにおいて、丁寧な説明をしたこともなしの政治運営をく
りひろげられてきた安倍首相。

そんな首相の言動にはすでに慣れっこになっちゃって今回のコロナ
対策についての記者会見も、農業関係者としては まあいつものや
り口であるなと、ついついおもってあまり気にしてもいなかったの
ですが、さすがに農業問題でない話だと 詳しい解説のニュースが
出るものだなあと、読んでみて自分なりに納得がいったのが、この
3つのニュースです。

よろしかったらご参考に  。

その1 新型コロナウイルス対策の日本の緊急対策費は少なすぎ
その2​ 学童保育拡充へ教員動員とは・・「授業とどう違う」
その3​ 危機管理を看板にしてきた首相がこんなに混乱した謎


晴れ TPP参加反対を表明して大統領になり、ほんとに離脱
  しちゃったトランプ大統領。米国農民が、そのような
  ブレない政治姿勢に共感するのも分かる気がするんで
  すよね。​こちら​。

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