粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

在日の元米国紙記者の想い

2012-03-19 11:03:44 | 震災全般

昨日のブログ(3月18日)は日本にいて放射能の危険を煽る米国人詩人のことだったが、今日は真逆の人物だ。本日付産経新聞「絆はどこへ行った」で、2人の在日外国人が、今なお震災で苦闘する日本人へ想いを吐露している。そのうちワシントンポストの元東京特派員で現在鎌倉在住のポール・ブルースティング氏(60)の発言はひとつひとつに重みがある。

被災した高齢者が「ボランティアの人からおにぎりなどをもらって感謝しているが、私は与えられるよりも社会に貢献したい」と話したことに感動、「これが日本精神だ」と思った。

日本人の誇り高さを賞賛する一方で

「被災地に協力したいと言いながら自分たちに直接影響があると拒否した。それががれきの広域処理に表れた」と残念がった。さらに「被災地の苦しみを分かち合わなければならない。もし自分たちの地域の首長や議員ががれき処理の協力を断るなら、次の選挙で落とせばいい」

復興に背を向ける国民や為政者には手厳しい。『人権派弁護士」出身の札幌市長の発言には苦々しく思っているに違いない。

ブルーススティングは、いわゆる「放射脳」の先の米国人と違い日本の現状をよく理解してように見える。

放射能問題を徹底的に勉強し、「放射性物質はごくごく微量なもので問題ない」と理解。家族とともに日本にとどまった。今も福島県産の野菜や米を買い続けている。

そんな日本人にとってはありがたい氏だが、「日本人の絆」そのものには信頼を失っていない。

「日本は必ず困難を乗り越えると確信している。多くの日本人は、東北の人たちが家族を亡くした痛みや家を流された苦しみを理解している。絆はそのうち戻ってくる」

日本人は、こうした在日米国人の熱い想いに対し、裏切ることなく各々が応えなければならないだろう。


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