粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

「嫌いな番組」の1位と2位

2015-09-19 16:50:46 | 反原発反日メディア

やはり予想通りだった。今週発売の週刊文春に掲載された特集を読んで実感した。読者1200人アンケート2015「好きなテレビ」「嫌いなテレビ」。テレビの放送局の好き嫌い、番組の好き嫌いをたずねたものだが、特に自分が注目したのは「嫌いな番組」だった。結果は1位が「サンデーモーニング」(TBS)2位が「報道ステーション」(テレビ朝日)だった。

「嫌い」とはいっても番組の種類によって「嫌悪感」が違う。3位以下はバラエティ番組が続くが、こちらの方は単に企画が粗雑だったり出演者の品位が問題だったりで、視聴者の個人的な嗜好や情緒に基づいている。しかし、上位2番組は放送の基本に関っている。具体的には公平を欠き極めて政治的思想的に「偏っている」ということに尽きる。そうした意味ではバラティ番組と比較しても遥かに「悪質」といえる。

文春の記事でこれら2番組について言及した部分を抜粋する。

 

…新時代の息吹を感じるTBSだが、「嫌いな番組」1位は日曜の看板番組「サンデーモーニング」が。

「司会者とコメンテーター揃いも揃って反原発、反安保法案。放送の公平が保たれて言えるのか」(39・男性)

「ケント・ギルバートやペル・ギャルポが出ていた頃はよかったが、保守色の強い二人はいつの間にか出なくなった」(43・女性)

「老害という言葉ピッタリだと思う。偉そうなお年寄りが上から目線で『喝!』と言ってる姿に虫酸が奔る」(30・女)

TBS関係者が語る。「視聴率もいいが、クレームが圧倒的に多いのも『サンモ二』。街宣車が抗議に来たことも数えきれません。局内でも内容がっているという批判は出ていますが、何しろ二十八年続く長寿番組。重鎮の関口さんに逆らえませんよ」

複数のTBS関係者が口を揃えるのが「ウチは長いものに撒かれる人間しか出世できない」という社風。そんな中で生まれたのが。“朝ズバの天皇”、みのもんただったわけだが、関口は“サンモニの天皇”らしい。

嫌いの二位は前回一位だった「報道ステーション」。

やはり古館伊知郎の“偽りの弱者目線”に非難が集中。

「ニュースの本質がわかっていないくせに、上から目線で、世論をミスリードしている」(63・男性)

「とにかく古館の冷たい視線が嫌い。馬鹿の一つ覚えで自民党政権を批判すればよいという短絡的思考が大嫌い。そして、時折繰り出すポエム調のセリフが臭い」(49・男性)

「同じ左傾向でも久米宏さんのときは、納得できる伝え方だった。いまは偏り方がひどく、悪意さえ感じる」(45・女性)

元テレ朝の報道記者の話。

「古館さんの不幸は、事務所の社長以外に相談できる相手がいないこと。局内にはいまだ『久米信者』が多く、古館さんも見構えている。ただ、三月に元経産省の古賀茂明氏がコメンテーターを降板してからは、気持ちも安定して落ち着いているそうです。番組自体が来春、打ち切られるという報道がありましたが、局も古館さんも続投するつもりでいますよ」(抜粋終了)

 

まずサンデーモーニング。局内でクレームが圧倒的に多いということを初めて知ったが、別に驚くことはないだろう。自分自身、番組を見れば常にクレームをしたい衝動にかられるが、記事で紹介された回答者のコメントを読むとこの衝動が健全?であることにほっとする。

それにしても、サンモニが始まって28年になるとは!いつのまにか関口宏は「天皇」に祭り上げられてしまったようだ。神聖にして犯すべからず、この放送局ではいまだに明治欽定憲法が生きている。いや、この人物、半島の北の方でふんずりかえっている独裁者のように思えてくる。自分の意に沿った人間しか番組に使わない。番組の私物化という点でも北の大将にも通じる。

次に報道ステーション、テレ朝の関係者によると古館キャスターは最近「気持ちが安定して落ち着いている」というが、この関係者本気でそう思っているのか。安保関連法案を巡る古館の異常と思える反安倍感情を見るにつけ、とてもそんなことは信じられない。どこか、物の怪に取り憑かれているように思える。かつてのプロレス中継やバラエティ番組では軽快なしゃべりがとても輝いていた。「事務所社長以外相談できる相手がいない」という関係者の証言に彼の底知れない孤独を感じて逆に哀れささえ覚える。

そんな古館の報ステだが、ここへ来て番組のスポンサーの一つである高須クリニックの社長がスポンサー契約を今月で打ち切ると語ったというニュースが入ってきた。今週報道された安保関連法案を巡る放送内容が反対者二人を登場させていて、偏向が特に酷いということが理由のようだ。これには古館もそれこそ「安定して落ち着いて」はいられないだろう。「高須ショッック」がテレ朝ばかりか放送界全体の偏向報道にくさびをどう打ち込むか見物である。

ところでこのサンモニと報ステが2大偏向番組として王座を争っている。記事にある通り、前回は報ステがトップだったが、今回は逆転している。その首領である関口と古館を比較したらどちらかというと自分自身古館の方がまだ嫌いでない。古館は感情的だがまだストレートで、ある意味裏がない感じがする。それに対して関口の方は理性派を装いながら奥歯にものの挟まった言い方をする。そこがとても嫌らしさを感じる。

また関口は、自分自身の言いたいことを出演者のコメンテーターに誘導質問させて代弁させる。「この安倍さんの発言、どうも矛盾しているように思えるのですが寺島さんどう思われますか」といった調子である。

司会者だから、中立公平でなければなんらないという不文律を悪用しているようでとても不愉快になることが多い。あるいは、番組の放送内容にミス(それも報道の公平性に関連するもので)があったときにも代表して本人がお詫びすることはない。大抵は関口自身の事務所専属で番組に出演している女の子に謝罪させる。古館の方は女子アナが詫びるが、同時に古館自身も頭を下げているシーンをよく見かける。

まあ、これらの違いも結局は大同小異、五十歩百歩、目くそ…か。いまや、安保関連法案に象徴される報道では、国民の多くは政治家ばかりか、マスメディアにも厳しい目を向け始めている。在位28年の放送界天皇、そして孤独な帝王に対しても例外ではない。放送で敵対者をレッテル貼りしてきた彼らが今や「偏向番組の雄」というレッテルを貼られている。

 

 

週刊文春9月27日号1ページ

週刊文春9月27日号2ページ

週刊文春9月27日号3ページ

週刊文春9月27日号4ページ