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ゲイリー・ホッキング。(番外編vol.362)

2013年10月11日 09時04分51秒 | Weblog
南アフリカのとなりの国、ローデシア出身の「ゲイリー・ホッキング」選手ですよ。

10代より地元で開催されていたダートトラックレースで走っており、

その才能を見出され58年からノートン・チームよりWGPに参戦します。

59年には250ccクラスで総合2位を獲得。

翌年60年にはMVアグスタ・チームに移籍し、

125cc、250cc、350ccの3つのカテゴリーのすべてで総合2位に。

さらに61年にはついに350cc、500ccでWチャンピオンに輝きます。

しかし62年シーズン序盤、マン島ジュニアクラスで、

2位を走っていた「ゲイリー・ホッキング」選手を

猛追していたホンダのトム・フィリス選手が大転倒し、そのまま他界してしまいます。

「ゲイリー・ホッキング」選手は、この事故を自分のせいじゃなかと考え込むようになり、

危険な2輪レースに疑問を持ち始め、この62年シーズンの序盤をもって突然引退します。

2輪レースでは最高潮だったにも関わらず引退してしまいますが、

レースをしたい気持ちはあったようで、

比較的、安全性の高い4輪(F1)の世界に飛び込みます。

マシンは自身で購入した中古でしたが、ロータス・チームのオーナーの目にとまり、

同年62年のナタールGPにスポット参戦が決定。

F1では始めてのレースだったのですが、皮肉にも練習走行中、

高速コーナーのバンクに激突する単独事故を起こし帰らぬ人となってしまいます。

享年25歳でした。

最高潮だったにも関わらず危険な2輪レースを引退し、

安全な4輪でのキャリアをスタートさせようとした矢先に

このようなことが起こってしまったことは皮肉としか言いようがないですね。

まだ、先があった選手だったので当時はかなり残念がられたようです。




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