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トム・フィリス。(番外篇vol.385)

2013年11月09日 09時30分40秒 | Weblog
60年代に活躍したオーストラリア人ライダー「トム・フィリス」選手ですよ。

ホンダととても縁のある選手で、60年、ホンダが始めてWGPに参戦したとき、

マン島TTがこの年よりコース変更を行い、新しいコース経験の無い日本人ライダーに加えて、

125ccクラスに「トム・フィリス」選手が出場を果たしているんですよね。

それまでノートン・チームでWGPに参戦していたのですが、

これを切っ掛けにホンダのバイクも乗るようになります。

しかも61年のスペインGPでは、ホンダにWGP参戦初の優勝をもたらしています。

この年はホンダ、「トム・フィリス」選手共に絶好調で、

そのまま125ccクラスでワールドチャンピオンに輝きます。

また同時にエントリーしていた250ccでも総合2位を獲得。

勢いに乗ったカタチで62年シーズンを迎え、

3度の表彰台を獲得し迎えた第4戦マン島TT350ccクラスの決勝レース中、

9マイル標識付近のローレルバンクでクラッシュ、帰らぬ人となります。

享年31歳でした。

非常にライダー仲間の間でも深い信頼関係を築いており、

とても人柄の良い選手だったようです。

彼の死を受けて引退を考えた選手が多く出たと言われているんですよね。

まさにこれからという時に起こった事故ですが、

現在も「トム・フィリス」選手の墓はマン島のマウンテンコース、

スタートライン右側に墓地があるようです。