阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

東日本大震災が起こった後、ブログ「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年07月06日(水)のブログ ]

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2011年07月06日(水)
大手新聞・テレビの衝撃  松本龍恫喝動画YouTube100万回

☆松本前復興相の辞任劇は、報道業界の二つの大きな変化が劇的に進んでいることを露わにした。

一つは記者クラブ系メディアが自ら報道規制をしていることが、記者クラブに所属していない東北放送の談合破り?によって見えてしまったこと。

もう一つはYouTubeという新しいメディアが新聞・テレビより早く、100万人という広範な視聴者を獲得したことだ。

読者に顔を向けず、時の権力者の肩をもつことで新聞、テレビが生き延びる方法は、65歳前後以上のパソコン・ケータイを持たない人たちだけが頼りの時代に一挙に入り込んだような気がする。☆


“暴言”はYouTubeで100万回再生 辞任表明の松本復興相

松本復興相が辞任表明に追い込まれた“暴言”を報じるニュースはYouTubeで100万回以上再生されている。

2011年07月05日 10時35分 [ITmedia]

 動画は100万回以上再生されている。 

松本龍復興担当相が7月5日午前に辞任を表明したが、松本復興相の“暴言”を報じたニュースをアップロードしたYouTube動画は辞意表明までに100万回以上が再生された。

 動画は東北放送が7月3日に放送したニュース。「知恵を出さないやつは助けない」「こっちも突き放すところは突き放す」「今のはオフレコです。

書いたらその社は終わりだから」などと松本復興相が話したことを報じた。

 動画はTwitterなどで広まり、書き込まれた5000以上のコメントのほとんどは松本復興相に対し批判的だった。

被災地の地元放送局として、発言の始終を放送した東北放送を賞賛する声も上がっていた。

 
 
「海外特派員が見た東日本大震災と原発事故」
JCJ新聞部会ゼミナール 7月5日

Video streaming by Ustream
 
 
貧乏な人って?  東京写真イラスト日誌から
一部引用・・

ぼくには信念のように思うことがあって、それは
貧乏な人とはお金の多寡で決まるんじゃないということ。

ほんとうに貧乏な人は、好きなものがない人のことで
ほんとうに貧乏な人は、楽しいことがない人のこと。

つまりお金を持っていようが持っていまいが、
自分に好きなものがない人って、なんだか貧乏くさい。
人から批判されることばかり恐れて、
それが怖いから逆に人の批判ばかりしている。

ぼくの出会ったホームレスの人って、
そのあたりがとてもさばさばしていました。
好きなことやってお金なくして家もなくしたけど、
でも自分の好きなことは、ちゃんといまもある。
みたいなところがありました。

住む家はないけど、住み心地よさそうに生きている。
立派な家があるのに、とても窮屈そうに生きている。
どっちが幸福なんだろう? ともかく
日本はとてもすごい国だけど、貧乏な人が増えた気がします。

貧乏な人の共通点ってわかりますか?
それは「やさしくない」ことです。

好きなことのない人は、やさしくない。
つまり、好きなことがある人は、やさしい。

全文はこちら

同じ作者の“菅さん、ありがとう!”はこちら
 
 
松本龍の態度について 内田樹の話

☆前復興相の松本龍さんの問題になった画像を見たとき思ったのは、

ああ、この人は普通いつもこういうやり方で人と接してきたのだなと。

勤め人をしていた時、上司や他部門のエライさん、そしてお客さんの上の方の人でよくこのタイプの人間と出会ってきた。

この人たちは結局は勝つか負けるか、上になるか下になるかの物差ししかもっていない。

一言で言えばガキどうしの喧嘩なのだが、成人となってもガキのままで、人と共に仕事をするということが出来ない。

しかし世の常識人の中では、そのまま恫喝が結構通用するように本人は思い、世間もさわらぬ神に祟りなしで通してしまう。

そういう人たちが上の方の役員や幹部になっている会社や役所は結構ある。思いがけない状況が起きたとき、そういう連中はどこかに隠れて姿を消すが・・。

内田樹さんが早速書いてくれた。☆

暴言と知性について

一部引用・・

怒鳴りつけられたり、恫喝を加えられたりされると、知性の活動が好調になるという人間は存在しない。

だから、他人を怒鳴りつける人間は、目の前にいる人間の心身のパフォーマンスを向上させることを願っていない。

彼はむしろ相手の状況認識や対応能力を低下させることをめざしている。

どうして、「そんなこと」をするのか。

被災地における復興対策を支援するというのが、復興大臣の急務であるとき、

被災地の首長の社会的能力を低下させることによって、彼はいったい何を得ようとしたのであろうか。

人間が目の前の相手の社会的能力を低下させることによって獲得できるものは一つしかない。

それは「相対的な優位」である。

松本復興相がこの会見のときに、最優先的に行ったのは、「大臣と知事のどちらがボスか」ということを思い知らせることであった。

動物の世界における「マウンティング」である。

ある種の職業の人はこの技術に熟達している。

大臣のくちぶりの滑らかさから、彼が「こういう言い方」を日常的に繰り返し、かつそれを成功体験として記憶してきた人物であることが伺える。

それ自体はいいも悪いもない。

ひとつの政治技術である。

それが有効であり、かつ合理的である局面もあり、そうでない場合もある。

全文はこちら

 
 
山口県議会の空気が変わった。

☆東京に本部がある「原子力ムラ」という官財政学情報複合体としては、面白くない風向きになってきた。

しかし一般の大方の無名の日本人は、今の状況を普通の常識の範囲で見て、オタクらにイノチを預ける気はもうなくなった。

山口・上関原発一時凍結に言及 県議会が意見書
2011/07/05 23:21 【共同通信】 


 山口県議会は5日、中国電力が同県上関町で計画する上関原発について「計画を一時凍結せざるを得ない状況」と言及した意見書案をまとめた。8日の本会議で可決される見通しで、その後、首相や経済産業省などへ提出する。

 意見書案は国への要望事項として「福島第1原発事故の原因究明」「原発の安全指針見直しを早急に進めること」「自然エネルギーの導入促進」などを盛り込んだ。こうした事項が国によって解決されない限り、計画を一時凍結せざるを得ない、とした。

 計画をめぐっては、福島事故を受けて既に二井山口県知事が、来年失効する予定地の公有水面埋め立て免許延長を認めない方針を表明。

 
 
被爆者が役所の情報隠ぺいで増えた?
☆その職にある人が責任を持ってことを決めない。そのせいで出なくてもいいヒバクシャが出ている。
 
先送り 後回し 甘い想定の官庁。責任者不在のまま進むのをどうすれば止められるのかわからないのは辛い。☆

原発事故直後 文科省 浪江町の高線量把握
2011年7月6日 06時59分 (東京新聞)
 
文科省の発表資料。3月17日に線量測定が始まったが、当初、浪江町赤宇木の測定ポイントは【32】とだけ表記された(上)。
地名が明らかにされたのは4月11日からだ(下)


 文部科学省が福島第一原発事故直後の三月十七日以降、現在は計画的避難区域に指定されている福島県浪江町山間部の赤宇木(あこうぎ)地区で放射線モニタリング調査を実施し、当初は毎時一五〇マイクロシーベルト以上の高線量であることを把握しながら、一カ月間も具体的な地名を公表していなかったことが分かった。政府の隠ぺい体質が多くの被ばく者を生んだ可能性がある。

 同省は、所管する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)で、原発から北西の赤宇木や飯舘村方面に放射性物質が流れている事実を察知。これらの情報に基づき、赤宇木地区の調査を開始した。

 三月十七日の放射線量は毎時一五八~一七〇マイクロシーベルト。だが、文科省ホームページで公表された資料では、赤宇木の地名は明らかにされず、「【32】(約三十キロ北西)」とだけ記された。

 文科省が、地名を明らかにしたのは、約一カ月後の四月十一日分から。測定データは、経済産業省原子力安全・保安院などに送られたが、一帯が計画的避難区域に設定されるまでは、ほとんど住民の避難に活用されなかった。

 赤宇木の今月四日午前の測定値は毎時一七~三六マイクロシーベルト。二十キロ圏外の測定ポイントの中で最も高い値を示している。

 文科省の担当者は「現地の住所表示が粗いので、測定ポイントを記した地図を公表した。地名を明らかにしたのは住民の問い合わせが多くなったからだ」と話している。

原発の情報を公開できない……その背景にあるものとは

こちら
 
 
 
ヤクザも裸足で逃げる大阪府警四課
シンポジウム「検察・世論・冤罪Ⅱ」ヤクザも黙る大阪府警四課!

一部引用・・

 西日本では大阪府警四課といえば、同じところに本拠を構えている菱の代紋と同じようなパワフルな響きを持っているのでしょう。
 
自分も大阪地検時代、大阪府警四課の事件を応援検事としていたとき、担当の警察官が毎日報告に来るのだが、日が経つごとに声が枯れていく。

推して知るべき。それでも割れ(自白が取れ)ない。割れないなら割れないでいいと思うが、警察としては、特に大阪府警は、自白を獲得する気概が高いので(会場笑)、
 
警察が自白させられなかったものを検事が自白させると屈辱と考えるようなところがある。

実際には検事と警察は共同作業なので、検事の側ではそれを手柄とは考えないが、警察にとってはそれで済まないようなところがあった。

 逆に、警察が自白させたものを、検事が否認させるととばっちりがきた。被疑者が検事を信頼して否認することがある。
 
もともと自分は自白調書を取るのが苦手で、証拠で公判で有罪が取れれば自白はどうでもいいと考えるような人間なので、それで自分が否認調書を作ると、
 
それを知った警察が翌日怒鳴り込んでくる。

「どういうことなんですか」「....いや、否認したから」「今日は勉強させてもらいに来ました」.....ほんとに決裁官より警察の方が怖い。

 そんなところに2年もいたから、自分も暴言検事に成り果てました。(会場大爆笑)

中略

 メディアは事件報道に関しては明らかに二層構造になっている。一層目は司法記者クラブ。司法記者クラブは、警察や検察に自由に出入りできるといっていい。
 
ここで弘中弁護士が指摘していた3つの問題のうちの3つめ、リークの問題がある。ここで被疑者が犯人であるという心証を警察や検察が植え付けていく。
 
それが記事として印象づけられる、これが司法記者クラブの役割であったりする。

山口さんはそういうものにチェックを入れなければとおっしゃったが、締切に追われながらの日々のスクープ合戦の中で、特落ち、
 
つまり、ニュースが落ちてはいけないと横並び報道になる。だからこそのまま。事後にいくつかの事件について検証したことがあるが、驚くべきいい加減さ。

クオリティペーパーというと、朝日、読売、日経などを連想されると思うが、これらの警察や検察からの第一報を報道できるメディアはそうではない。
 
中で被疑者が否認を続けているのに、「今日口を割った」などまったく嘘の報道が流れ続けたりする。そういう例はいくつもあり、そういったことが一般には知られていない。

 二層目というのは、同じテレビ局の中でも、報道局とは別に生活情報などのワイドショーなどを担当している部署。
 
こちらはダイレクトに警察や検察の情報を得られない。だから周辺の人間への取材とか、報道部が引いたラインに沿ってのもの、あるいはその誇張となる。

 週刊誌はその外側で、関係者などへの取材を通じて事件像に迫っていったりするが、そのせいで、権力側から出る情報を越えて、
 
これは冤罪ではないかといった内容になったりすることもある。そういう意味で雑誌ジャーナリズムが担ってきたこともあり、
 
権力の流す情報に抵抗するのは、週刊朝日も含めてそのあたりだったが、残念ながら、最近はそこが脆弱になっている。

 これには、お金の問題がある、売上げが伸びない、取材経費がかけられない、名誉毀損などの金額が大変高くなって乱発されるので、
 
怖くて思い切ったことが取材したり書けなくなってしまった。

 一方で記者クラブは堅固に残っているので、政府からの情報に頼ることになってしまうという構造が温存されている状況がある。
 
それが冤罪を作り出す大きな要因になっていると思う。

全文はこちら
 
 
 
福島の放射能関連報道二件

避難区域外でも高濃度汚染 市民団体、福島市で調査
2011年7月5日 11時41分 東京新聞

 福島県の親らでつくる「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などの市民団体は5日、避難の対象区域外である福島市内の4カ所で土壌を調査した結果、

放射性物質がいずれも法令で定める基準を超え、チェルノブイリ原発事故での強制移住の基準を超えるところもあったと発表した。

 神戸大の山内知也教授(放射線物理)が同ネットワークなどの依頼を受け、6月26日に土壌を採取し分析。

放射性セシウム2種の合計で、土1キログラム当たり約1万6千~4万6千ベクレルを計測、法令基準の同1万ベクレルを超えた。(共同)

☆郡山市で「謎の体調不良」に苦しむ子供が急増中
女性自身 7月5日(火)1時10分配信

福島第一原発から西へ50キロ離れた福島県郡山市。実は、この町で謎の体調不良を訴える子供が急増しているという。

郡山市に住む柳沼良子さん(仮名・37)は二人の子供が外出する際、マスクと長袖を着用させている。にもかかわらず、長男の啓太君(仮名・9)は目の下にクマができ、顔色も青白い。

長女のさつきちゃん(同・8)は最近、急に鼻血を出すこともあるという。

この症状は『低線量被曝』なのでは? 国立病院機構・北海道がんセンターの西尾正道院長(放射線治療科)はこう語る。

「低線量被曝の初期症状としては、下痢やのどの渇き、倦怠感、鼻血等があります。しかし、今の段階では放射能との因果関係について断定的なことは言えません。

今後は医師もそれを念頭に置いた診療を心掛けるべきでしょう」

震災後、不安の中、郡山市で暮らしている子供達やその家族。彼らの不安が少しでも減らせるよう、原因の究明と対処を急いで欲しい――。

 
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