亀戸のクリニックの定期検診を受けた後 JR亀戸駅のゾーンにあるclick東武亀戸線で曳船で乗り換えて、北千住に在ると言う大阪風の串カツの店を探しに行った。
亀戸駅から北千住駅へ行くには21分かかる。乗りかえた曳舟から北千住の途中の駅には東向島駅があり元のclick玉ノ井駅である。
玉ノ井は永井荷風の最高傑作とされるclick「墨東奇譚」の舞台になった。
北千住駅で降りたのは30年ぶりくらいだったが 物凄い数の人の往来ぶりに度肝を抜かれた。
後でWikipediaで調べると「足立区の南西部に位置する千住地区中央部にあるターミナル駅。4社5路線が乗り入れており、JR常磐線の特急以外の全ての旅客列車が停車する。
各線相互間の乗換客も多く、1日あたりの乗降客数(2018年度)は約160万人と世界6位の利用者数を誇る。
また、JRの特急列車が停車しない駅として最多でもあり、当駅は足立区のみならず日本有数のターミナル駅である。」とあって驚いて当然だった。
昭和50年から6年間ほど住んだ千葉県南柏の社宅から神田に通勤する千代田線の車窓から当時北千住駅の近くに大きな看板が見えて大阪串カツの店?とかあって
寄りたいなあと思いつつ夜はいつも麻雀で深夜になってしまい一回も店に寄ったことがなかった。おそらくその店がこの「天七」なんだろう。
入店するとすぐに大阪勤務時代週に一回は寄っていた串カツの店新梅田食道街の「松葉」とよく似ていると心が躍った。
CLICK⇒雨の大阪 淀屋橋から梅新へぶらぶら歩いてから新梅田食道街の串かつ「松葉総本店」へ
松葉と同じようにレンコンとタマネギを頼んだ。オーダーは2本単位だった。
好きに食べられるキャベツ入れやソースの容器-深型バットも全く同じ。勿論“”二度漬けお断り“”のソースも同じ味だった。
しかも都心の大手串カツチエーン店の 詐欺のように小さいサイズと違って レンコンもタマネギも真っ当なアキナイのサイズでこれも同じだ。
串カツはまことにうまかった。ただソースの味付けが関東のもので、自分にはやや濃いのが残念だった。
関東ではこの塩味を効かせた味の濃さが大昔から人々に必要だったのだから、神戸からたまたま東京へ引っ越した人間がいまさら関西味がどうのこうの言っても始まらない(笑)。
店は女性の二人ずれや男女4人ずれ、若いのや中年者や自分と同じ幸期高齢者の一人客などが次々30分ほどで入れ替わる。
店の客は関西と同じで基本的に一般大衆が愛用の店だ。
たまたま隣にスーツ姿の現役三人組が並んだ。三人連れの話が聞こえてきたがその話題から間違いなく大学の先生たちのようだった。
(2006年に東京藝術大学の千住キャンパスが開校したことを皮切りに、2012年には東京電機大学のキャンパスなど次々に六つの大学が開校した。)
話しかけてみたら この店の常連さんで店の創業者は大阪の串カツ「百百」で修業して同じやり方で北千住で店を開いたのが始まりと聞いていますと教えてくれた。
やはりそうなんだと納得できた。
こちらもこの店は初めて訪ねたことや店の様態が関西風で懐かしい話をして、
別れ際に、「唯一残念で寂しいのが 聞こえてくる話が ぜェんぶ関東弁で関西弁がすこしも聞こえてこんことですわ」と神戸弁で言って見たら にやりとされてしまった。
ぜひまたこの店に来てください、またお会いしましょうと三人連れに言われて店を出た。
これぞ昭和スタイル!串かつ『百百(もも)』:新梅田食道街