議会閉会日の翌日、東北電力女川原子力発電所へ会派視察を行ないました。二年前に一度、会派として大震災時の状況と現況および今後の安全確保対策について議会棟でヒアリングを実施しており、今回はその安全機能確保の進捗状況を現地で確認するものでした。
最初に訪れたPRセンター以外は管理上写真撮影はできないため、海面より29mの高さまで設置する全長800mの防潮堤の建設現場をはじめ発電所敷地内の状況を両目にしっかりと留めました。
大津波発生時、女川原発は地盤が1m沈下したが敷地高は海面より14mの高さであったため、海水ポンプ室内潮位計から海水が建屋付属棟に一部浸水した他は、原子炉建屋内は正常な冷温停止が行なわれた。(福島原発は4m低かった)
福島第一原発事故は電源の喪失により原子炉の冷却停止が不能とっなったことが主因であり、女川では福島の事故を踏まえて非常時の電源確保の強化を主軸に多様多重な安全対策を講じていることを確認しました。非常用発電機前にて
視察翌日の河北新報朝刊には、東北電力が女川原発の再稼働の前提となる安全審査を年内にも原子力規制委員会に申請する方向であることが報道された。
長期的なエネルギーの安定確保は復興の促進に不可欠なことは言うまでもない。女川原発の安全な稼働環境の確保が認知されたならば、次は自治体と国の政治判断である。現実に処するのは政治の使命であることも言うまでもなし。