ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

ロビン・フッド

2010-12-28 01:34:16 | Movie
『ロビン・フッド』予告編ver.2


「ロビン・フッド オフィシャルサイト」

監督:リドリー・スコット
脚本:ブライアン・ヘルゲランド イーサン・リーフ サイラス・ヴォリス
音楽:マルク・ストライテンフェルト
製作国:アメリカ合衆国 イギリス
上映時間:148分

《キャスト》
ロビン・フット:ラッセル・クロウ
レディ・マリアン:ケイト・ブランシェット


この「ロビン・フット」映画で描かれた時代は、イングランドの「リチャード1世・獅子心王(在位1189~1199)」が亡くなる直前からはじまり、
その弟のジョン王(在位1199~1216)の圧政に苦しむ民の時代にあり、その乱れたイングランドの弱みにつけこんだフランス軍の襲来と撃退が中心となっている。
そしてラストに描かれるのは、ノッティンガム近郊シャーウッドの森に、妻となったマリアンと、その仲間たちと住むまでを描いている。

1991年(アメリカ映画)「ケビン・コスナー」が演じた「ロビン・フット」
このシャーウッドの森に住み、ジョン王の圧政に対して森の仲間とともに闘う物語であって、
2010年(アメリカ&イギリス映画)「ラッセル・クロウ」が演じた「ロビン・フット」が前編、そちらが「後編」という感じです。
前者では「獅子心王」は十字軍遠征から無事帰り、「ロビン・フット」の活躍と結婚を祝福するのですが、
後者では「獅子心王」が死んでから、弟のジョンがイングランド王となって、国が荒廃するという設定です。

この伝説のヒーローは、どちらも素敵(♪)ですが、「ロビン・フッド」の定説はないようです。
「シャーウッドの森」の住人とは、王の圧政から逃れ、自由に生きる人々です。
また孤児になった子供たちの生きるところでもあったのです。

また前者では、ロビンの父親は貴族であり、「ロビン」が十字軍遠征で、敵国の捕虜となり、
困難な逃走の果てにイングランドに戻ると、ジョン王の圧政によって殺されていたという筋書きとなっている。

後者においては、ロビンの父親は石工であり、人々を知的にリードして、自由を要求する指導者と描かれていた。
ロビンの少年期の記憶は思い出したくないほどに辛い。父の処刑を見ていたのだった。
彼が活躍した12世紀は石造建築の革新の時期であり、石工は数学的知識をはじめ、高度な知的能力が必要とされた。
このように高度な最先端の知の世界に触れる存在として、石工という設定がふさわしいのだろうか?
ベンジャミン・フランクリンやジョージ・ワシントンといったアメリカ建国の父たちは「フリーメイソン=自由石工)のメンバーだったとか。
ちょっと出来すぎたお話だなぁ。

2つの「ロビン・フット」の比較ばかり書いてきましたが、今回観た「ロビン・フット」は戦闘シーンが延々と続くのでして、
本来見たくもないことないのですが、何故か観ていられたのです。
それは「ヒーロー」が勇気と正義というものを全面に出した映画だったからでせう。

それを見事に演じた「ラッセル・クロウ」に拍手♪ でも「ケビン・コスナー」もいいなぁ。



  *     *     *

心に残った科白。

「何度でも立ち上がれ!羊が獅子になるまで!」

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