eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
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リアクトルを使用した最終交流耐圧試験

2016年11月22日 | eつれづれ

最終切替の高圧受電盤、交流耐圧試験を実施。完璧な写真写りとなる様に今回アマゾンより購入したアルミ台形梯子に試験機器を乗せて撮影するが、後は物置の肥やし。

耐圧試験トランスとリアクトル。

高圧受電盤を移動して7系統分の交流耐圧試験をする。

リアクトル電流は500mAレンジで202mAを指示。6kV高圧ケーブル.EM-CET38sq(290m)
RSTの各相単独にて交流耐圧試験をする。

別のヶ所の交流耐圧試験1.2次側の電流データロガー表示。

6kV高圧ケーブル.EM-CET38sq(290m)交流耐圧試験成績書。

リアクトル使用時のθ角度損失計算エクセル。

リアクトルにも損失があるのでC分電流をL電流リアクトルで100%相殺とはならない(10%程度か)。
この6kV高圧ケーブルEM-CET38sq(290m)単線で197mA二次側充電電流予想では角度2.1にするとトランス電流18mAと一致する事になる。エクセル計算は便宜上、θ3.4の角度入力は同じとした。



他、高圧ケーブル150~200m台が3系統の交流耐圧試験だった。
耐圧試験機器は2セットにて複数で行う。
ここまで理解して耐圧試験をやれば電気技術者としてベター?!工事ヤさんレベルは10分印加OKなら合格...根拠を示しノーガキをUPする針金電気ヤでした。

別の高圧ケーブル長さのリアクトル損失角度計算エクセル。

理想的な相殺に近く角度1.65°は無視出来るくらい小さい事がわかる。
耐圧トランスにリアクトルを並列(高圧側)に接続した場合、10,350V印加時にリアクトル電流は例、定格仕様202mAが負荷と関係無く規定値として流れる。
ただ損失があるのでメーカー取説では10%程度多く流れると記載しているが今回の試験では、エクセル計算でも判る様に無視出来る程度の損失である。

交流耐圧試験10,350V.10分間印加のメーター指示。

高圧ケーブル亘長が長いのでRS.T相の2回に渡り交流耐圧試験を実施する。
10,350V.10分間印加の電圧チャートグラフ。


PASに併せて定期点検を行う

2016年11月20日 | eつれづれ

高圧受電盤の継電器試験。

方向性地絡継電器(DGR)試験。



過電流継電器試験。

変圧器の一次二次側に銅線にてグルグル接地する。

これも事業所の停電作業マニュアル...他に各分岐電気室には短絡接地取付で感電等の安全対策は完璧だ。