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残念至極、山水電気逝く...

2014年07月16日 | eつれづれ
音響機器メーカーとして知られた元東証1部上場の山水電気が破産
 元・東証1部上場の音響、映像機器メーカー、山水電気(株)資本金53億8215万8621円、東京都大田区蒲田5-29-3は、7月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
当社は、1944年(昭和19年)12月に創業、47年(昭和22年)6月に法人改組された高級音響機器及び映像機器の専業メーカー。61年12月には東証2部へ、70年3月には東証、大証1部へそれぞれ上場を果たし、84年10月期には年売上高約525億5200万円を計上。高級アンプ「SANSUI」として世界的なブランドを確立するほか、世界的なスピーカー、JBL(米)の日本総代理店にもなっていた。しかし、製品開発、生産体制などの立ち後れから、80年頃より経営危機が表面化するようになり、89年10月には英国ポリー・ペック・インターナショナル社の傘下に入り、再建を目指すこととなった。
 しかし、翌年同社が経営破綻したため、支援会社を模索。91年9月から香港のグランデ・グループと関係を結び、2001年11月28日から実質的にグランデ・グループの傘下に入った。財政的、人的な支援を受けて財務面は改善したが、営業損益段階での欠損計上が続いていたため、継続企業の前提に関する重要な疑義が注記されていた。
 こうしたなか、2010年12月期より、音響、映像機器事業を休止するなど事業規模を縮小し、再建を目指していたものの、グループ中枢の親会社であるザ・グランデ・ホールディングズ・リミテッド(香港)が2011年5月11日付で香港高等裁判所により、暫定清算人が任命されて、事実上の倒産状態となった。このため資金支援を受けることが困難となったほか、グランデ・グループに対する債権の取立不能又は取立遅延の恐れが生じたことで貸倒引当金繰入額54億8624万円を特損計上し、債務超過に転落していた。
 その後も、別途、ザ・グランデ・ホールディングズ・リミテッドの親会社グループからの融資や別の手段による外部機関からの資金調達を模索したものの、契約に至らず、2011年12月期の計算書類に対する監査法人からの意見表明も受領できないほか、定時株主総会も延期されるなど動向が注目されていた。こうしたなか、2012年4月2日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同年5月3日に上場を廃止。同年12月27日付で、民事再生手続きを終結していたが、その後、資金繰りが続かなくなり今回の事態となった。

唯一残った山水電気の総合カタログ...当時は到底買えない金額だった。もちろん真空管アンプでAU-111(6L6GC.PP.80W出力)、SAX-1000(7591.PP.96W出力)など最高峰だった。

こちらも唯一残ったラックスの総合カタログ...日本を代表するアンプメーカーだった。真空管アンプキットもあった。



とにかく高価で当時のワカゾー等には、とても買えなかった...せめてカタログでもと集めた記憶、パイオニア、トリオ、ヤマハ、ダイヤトーン、テクニクス、アカイ、ティアック、ソニー、オンキョー、コロムビア、ビクター、アイワ...数知れず。

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