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二次電流引外し方式、誘導形OCRのb接点トラブル検証...。

2024年04月24日 | eつれづれ

二次電流引外し方式の過電流継電器...今は余程古い受電盤にしか無い代物。

トリップ接点bに付箋紙を挟み、接触不良状態にする。

電流計でも電流ループを確認する。

実機を使い、可能な限りのテーマをあげて検証した。

この例のポイントは

1.この状態では電流計は振れない...負荷電流小さいと判らず。

2.限時(3A)、瞬時(20A)、時限レバー(2S)タップ位置は関係なくなる。

3.真空遮断器トリップコイル電流2.5A程度、変流器(CT)に流れていると動作する。継電器3Aは高圧側で12Aで50%以上の負荷となる。

4.当然、付箋紙を外すと電流計は指示する。

5.3A以上となると継電器振動音発生する。

6.電流タップ栓の緩み、接触不良は変流器(CT)開放と同じ状態で継電器は動作しない。この電流タップ変更は継電器内に予備栓1個付属しているので、A変更時は、まず予備タップを入れて変流器(CT)開放ならない様にしてから既存タップを抜く...これは化石お年寄り、ベテラン?保安管理者しか判らない現実。CTT端子タイプも短絡バー個々に2つ無いとNG。

7.その他...諸々確認した。

b接点の接触不良は経年劣化でリレー機構のバネ緩み他、継電器周囲の環境は...粉塵、油煙他、そして一番考えられるのが定期点検で過電流継電器試験した時に、瞬時試験、限時700%試験等で毎年、何回も大電流で試験を行ったため、切れた瞬間の接点に生じるアークで接点が摩耗、荒れた...。

真空遮断器、PAS、NFB他でも電流が流れているものを切るのは難しい、以下にアークを抑止するかがカギとなって来る。

50ms以下を考えると大きな過電流を流しても意味が無いことが判る。

INS20A整定にして30A流した場合150%程度でも問題無し...要するに継電器動作すれば良いアバウトな試験。

 

 

 

 

 


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