eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

理想的?!リアクトル付の交流耐圧試験見本

2018年04月20日 | eつれづれ

10,350V印加で高圧ケーブルに流れる予想二次側充電電流は265.2mA(3本一括)

リアクトル使用の交流耐圧試験。

リアクトル電流206mA指示。

理論と実測試験で、ほぼ納得する数値となるエクセルファイル例→
pxhtdanggppxvzow.xlsx

リアクトルコードを使用しない場合は当然、リアクトル電流は読めない。

仙台南北線停電ケーブル劣化事故

2018年04月20日 | eつれづれ
<仙台南北線停電>ケーブル劣化原因か 全区間緊急点検へ
18日にケーブルが焼けて送電が止まり、全区間の運転が6時間停止した仙台市地下鉄南北線は19日、始発から通常通りに運行した。
ケーブルの劣化が出火原因の可能性が高く市交通局は究明を急ぐとともに全区間の送電ケーブルを緊急点検する方針を決めた。
市交通局は午前、泉区の八乙女-黒松間の現場に職員や業者らを派遣しケーブルの焼損状況などを確かめ、原因の特定を進めた。
市交通局によると現場にはケーブルが3本あり、いずれも八乙女変電所からの電気を架線に供給する。
焼損したのは地上に露出した部分で、電線と絶縁管がそれぞれ2本焼けた。
残る1本が供給する電力だけでも通常ダイヤの運行は可能と判断し発生から約6時間後の18日午後11時半に運転を再開した。
ケーブルは南北線開業前年の1986年に敷設され、これまで一度も更新されていない。
35~40年が耐用年数とされ市交通局は数年後に更新する計画を立てていた。
沿線の多くの送電ケーブルも開業当時に敷設されたままという。
市交通局の担当者は「老朽化が原因と断定されれば更新時期の見直しも必要になるだろう」と話した。
南北線は18日午後5時15分ごろ、ケーブルの焼損で漏電が発生し全4カ所の変電所で安全装置(ブレーカー)が一斉に作動。
全区間で送電が止まり、全線の運行が約6時間にわたりストップし、約6万9500人に影響した。

事故は高圧ケーブル、高圧気中負荷開閉器(PAS)が殆どの様だ。

高圧ケーブルの更新推奨15年となっているが中々、PAS交換は簡単なのでやるが普通の事業所は電気管理者次第だが交換するまで行かない現実。
今回の事故は設置後32年経過か...特高か高圧か知らんが民間はザラにある。
年一回の定期点検で絶縁抵抗測定していたものやら、こんなものはサッパリあてにならず。
ドーンと逝く時は天候みて時間指定無しでパンクする。