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釜山お墓参りをパクったブロガーに画像一覧をいたずらされ見られない記事がありますが発見次第修正していますのであしからず。

【医師に聞く】「目をこすっちゃダメ」っていうけど、実際どう危ないの?

2019年10月19日 | 医師・医療・健康

 
(10/19(土) 8:00 Medical DOC)


かゆみなどが感じられたとき、思わず目をこすってしまうことはないだろうか。「安藤眼科クリニック」の安藤先生によると、目の圧迫には、さまざまな弊害が伴うそうだ。とはいえ、放置できない耐えがたさが、かゆみの特徴でもある。そこで、こすらずに済ませられる対処法も含め、詳しい話を伺った。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]


安藤靖恭先生(安藤眼科クリニック 院長)



【この記事の監修医師】
安藤靖恭先生(安藤眼科クリニック 院長)
慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部眼科入局、同眼科専任講師、北里研究所病院眼科部長などを経た2017年、東京都練馬区に「安藤眼科クリニック」開院。慶應義塾大学病院やその関連病院で体得した診療・研究内容を、地域医療に生かしている。医学博士、日本眼科学会認定眼科専門医。日本眼科手術学会、日本眼炎症学会、日本緑内障学会の各学会所属。


目に限らず、まぶたにも悪い影響が

編集部:「目をこする」という行為は、ズバリ、危険なのでしょうか?

安藤先生:危険です。目をゴシゴシこするのは良くありません。まず考えられるのは、摩擦による眼球の傷ですね。傷口からの炎症や、感染症の併発などが考えられます。こうなると、ますますかゆみが増して、悪循環を起こしていきます。


編集部:目の機能や構造にも、影響が出るのですか?

安藤先生:強い力で目を変形させているわけですから、十分に考えられます。具体的な影響としては、目のレンズにあたる水晶体が白く濁る白内障、水晶体のぐらつき、映画のスクリーンにあたる網膜という部分が傷付く網膜剥離などです。


編集部:眼球以外の影響はどうでしょう?

安藤先生:まぶたの皮膚は薄く、炎症を起こしやすいので注意してください。赤くなるだけでなく、クマのような色素沈着を起こす場合もあります。また、ご高齢者に多い“まぶたのたるみ” も生じやすいとされています。


編集部:とくに注意が必要な人、リスクの高い人は?

安藤先生:近視の強い人は、眼球が縦長に伸びているため、網膜剥離を起こしやすいとされています。網膜が薄くなっているからです。また、アトピー性皮膚炎や花粉症の方は、目をこする機会そのものが多いので注意が必要です。


何も用意がないときの応急処置は「目を冷やす」

編集部:かゆみは我慢できず、対処が難しそうです。

安藤先生:目薬などがない場合は、冷やすのが効果的です。かゆみは冷やすことで収まっていきます。また、疲れ目用のスーっとした刺激のある目薬を使ってもいいでしょう。かゆみ止めの点眼薬があればなおさらです。


編集部:かゆみが出る目の病気の代表例を教えてください。

安藤先生:最も多いのは、花粉症のようなアレルギー性の結膜炎です。その他にドライアイ、コンタクトレンズとの摩擦や汚れによる炎症、ウイルスなどによる感染症、逆さまつげといったところでしょうか。


編集部:良く見えないときなど、目尻に力を入れることがあるのですが?

安藤先生:その程度の力では、悪影響に至りません。やはり問題なのは、手で目をゴシゴシこすることです。かゆいときのほか、眠たいときなど、自分で気付かずにこすっている場合があります。意識してみてください。


とくに花粉症のシーズンは、意識を高める必要あり

編集部:自覚やコントロールができる大人と違い、子どもはより心配です。

安藤先生:かゆみを放置せず、受診していただくのが一番でしょう。抗アレルギー薬の点眼、かゆみ止めの点眼薬などを処方します。


編集部:子どもが目をこすりやすい時期、注意が必要な時期はありますか?

安藤先生:かゆみの主な原因はアレルギー反応なので、免疫力が発達していないお子さんでは、少ないです。最近では花粉症も低年齢化しており、1~2歳で発症することもあり、注意が必要です。

編集部:大人が注意したい時期は、やはり花粉症のシーズンでしょうか?

安藤先生:そうでしょうね。スギ花粉症の方は春に症状が強くなります。一方、ブタクサ、イネ、シラカバなど他の花粉症では夏や秋、一年中症状が出る通年性の場合もあります。アレルギーに有効で「ステロイドを含まない」点眼薬も出ていますので、遠慮なくご相談ください。


(編集部まとめ)

目は鋭敏なセンサーであることを覚えておきましょう。同じかゆみでも、皮膚とは異なり、視力という大切な機能が関係してきます。抗アレルギーの目薬や内服薬は比較的簡単に入手できますから、「こすらない工夫」をしてみてください。何も用意がない状況でも「冷やす」だけでも効果的なようです。そのうえで、改善がみられないようなら、眼科を受診しましょう。
 

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