銀座を撮影に訪れることが多く、この日はソニービル、不二家と数寄屋橋交番を順に撮影して、ふと反対側のビルを見るといつもと様子が違います。
いくつか看板が外されています。
旧ニユートーキヨー数寄屋橋本店
2015年3月8日老朽化と再開発のため建て替え。
そんな張り紙が入口に貼ってあります。
建て替えた後も「ニユートーキヨー」 が残るのか書いていなかったので気になりました。
本店だけあって店が何フロアか入っていました。映画館も併設されていました。
出来上がったビルがこれ
2018年10月 - 数寄屋橋本店ビル跡地に「ヒューリックスクエア東京」が開業。
「ニユートーキヨー」の看板が見当たりません。
テナントとしての看板もなく姿を消したのか?
検索かけると場所を変え、営業続けていました。
東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル B1F[地図]
時間:平日 11:00~22:00 土曜12:00~21:00
定休日:日祭日(年末年始)
アクセス:JR有楽町駅中央西口 東京メトロ日比谷駅A3出口 日比谷駅から99m
実は「ニユートーキヨー」と「喜龍園」 の関連について。
・・・ある日の午後、いつものようにおいしいランチを食べて会計しようとするとさっきまでいたフロアーの女性が消え、珍しくご主人がレジ横に立っています。
チャンス!!
今までいつも忙しくしている厨房を見ると話す機会もありませんでした。
それが14時近くなりお客さんの姿も少なくなりご主人もリラックスした様子。
会計すませご主人に
「お店出す前はどちらにいらっしゃったのですか??」
「ニユートーキヨーです。」
「数寄屋橋のですか?」
「そう本店の9Fにいました。」
「いつごろですか?」
「昭和49年ごろです。」
「その年なら私は2Fの居酒屋にいました」
大学生でアルバイトをしていました。
・・・意外なところでつながりがありました。
「喜龍園」は昭和53年創業のはず。
9Fの様子はわかりませんが2Fは居酒屋と言っても
落ち着いた店で騒々しさがなく料理は安いのにおいしいと評判の店でした。
今は居酒屋はといえば厨房一つですべて作りますがここは「寿司」、「天ぷら」は別にあってベテランの職人がいました。
メインの厨房は関西から何人ものスタッフを連れてきた親方の元、しっかりした料理を出していました。
当時、外国人はクルーズ船がメインの時代、横浜から銀座にタクシーできて買い物を済ませた人たちが大挙してこの店にやって来ていました。
彼らは個室を使っていたので配膳の女性が運ぶ料理で判断するしかありません。
寿司や天ぷらの注文多く、ビールは小ジョッキは出ず、 ピッチャーが何度となく運ばれていました。
また、「文化放送」が近いせいもあり芸能人もよく訪れていました。
常識のあるお客さんが多く、芸能人が入って来ても特別扱いせずサインを求める人もいませんでした。
ランチ時には「お見合い」のお客さんも利用されていました。
我々スタッフはこの時ばかりは大歓迎でした、
「お見合い」では料理に手を付けることはなく必ず人数分、残してお帰りになります。
何人かでジャンケンして勝つとゲットできました。
定番は「うな重」
ふたも取らず出したままの状態で人数分置かれてお帰りになりました。
イメージ/うな重