黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

今夕の雲

2018年06月22日 20時24分43秒 | ファンタジー


つい2時間ほど前の夕陽に浮かぶ不思議な雲。私が長年、熊とともに研究対象にしている鳳凰そのものだ。何かの瑞相か。(2018.6.22)

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スズメの行水

2018年06月20日 20時58分51秒 | ファンタジー


 カラスの行水というフレーズはよく耳にするが、私はもの心ついてからこの方、そんなカラスにお目にかかったことがない。ところが、季節外れの高温が続いていた2週間あまり前、知り合いの家に向かう途中、スズメが道路の水たまりで遊んでいるところに出くわした。遠くから撮った写真なので写りは悪いが、ずいぶんと念入りに何度も水の中で羽をばたばたさせていた。以前、スズメが公園の噴水のしぶきを気持ちよさそうに浴びているのを見たことはあったが、車や人通りのある道路上の行水にはびっくり。
 この日を境に、この地の気温は急激に下がった。今は、4月ころの天候に逆戻りしたかのように寒い。5月末に植えたトマトの苗、ビーンズの種などは寒さに震えいじけてしまった。唯一順調なのは春大根の葉っぱ。だが、大根ばかり大きくなっても始末に困る。一昨年のこと、大根おろしが消化にいいなどという俗説を信じて、辛いのを我慢して大量に食べたら胃腸がただれた。耳学問に頼らず、自分の味覚をほどほどに信じるべきだろう。味覚音痴の私の場合は、食す前に、食通、はなに伺いを立てることにしている。(2018.6.20)

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先祖の顔

2018年06月15日 22時53分09秒 | ファンタジー


「アウトドアぎらい」の続きを書くために、自家の戸籍を調べはじめてから2か月余り。どんどん深みにはまり、しばらくはまともな社会生活ができなかった。ようやく、完ぺきではないが、父方の直系6代に渡る家系図ができ上がった。できたと言っても、もっとも古い世代の夫婦は姓名だけ。次の代は天保5年(1835年)の生まれ。嘉永とか安政とか、歴史に残る元号がいくつも出てくる。家を守り存続させるためなのだろう、長子の名前を引き継いだり、養子を入れたりと、苦労の跡がしのばれる。
 それにもかかわらず、曽祖父の時代だろうと思われるが、明治の中盤を過ぎたころ、家は没落したようだ。家督相続した長男の祖父は、祖母、次男とともに、故郷を離れ北海道の未開の地に入植した。曾祖父母は地元に残り、末っ子の3男を連れて分家した。長女の大伯母は北海道へ嫁ぎ、養子に入っていた男子も分家。つまり、一家離散したかに見える。
 10年ばかり前に聞いたところによると、先祖が住んだ地に、祖父方の痕跡は何も残っていないらしい。以前だったら、北方狩猟民の末裔の枝分かれだと思い込んでいる私にとって、わずか200年余の自家の歴史に関して、何らの感慨もなかっただろう。
 ところが、ナメクジの這った跡みたいな古文書をなめるように読み込むうちに、名前が記された先祖たちの顔が一人一人浮かび上がるような気がしてきた。私らしくない所感なので書くのは恥ずかしいが、北海道への旅の途中、原生林に覆われた天塩川の河畔で亡くなった、まだ1歳の叔父や、子を亡くした祖母の悲嘆を改めて思い出し、思いがけず胸を詰まらせる始末。
 こうしてみると、同時代を生きる叔母や年長のいとこたちには、できる限り健やかに長生きしてもらいたいと思う。と同時に、叔母たちから、この家系図をもとに記憶に残っている諸々を早めに聞き取りしなければ……。(2018.6.15)

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アイボとソッポ

2018年06月03日 20時15分35秒 | ファンタジー

 
 はなは、今朝も父しゃんの膝の上で気持ちよさそうな様子。父しゃんは家の中でいちばん暇だが、毎日が日曜日というのではない。はなの大きな体を持ち上げて立ち上がろうとしたら、はなはいやだと言う。虫の居所が悪いのか、顔つきが豹変。父しゃんの手に容赦なく噛みついてきた。こんなときは、父しゃんが猫なで声を出そうが腕力をふるおうが、はなの狂暴さにはかなわない。じっと、気分が変わるまで待つか、ネコ語の達人の母さんに助けを求めるしかない。
 アイボは、ご存じのとおり、Sメーカーが製作した犬型ロボット。一方、私は、ソッポというネコ型ロボットを頭の中で考案したことがある。えっ!ネコロボなんて聞いたことがない、と言うなかれ。Sメーカーのアイボにも、ライオンの子を真似た型式があったらしい。ライオンならさぞかし存在感があって人気が出てもおかしくなかったと思うが、寡聞にも私は実物を知らない。
 実際にネコ型ロボットを作るのは難しいのだろうか。ドラえもんは超有名なネコ型ロボットというが、友達思いでいいヤツすぎて、ネコ型には似つかない。思うがままに振る舞ってこそのネコ科である。
 私が構想したソッポのキャラは、同居人の言うことをぜんぜん聞かない。説教したり、しつけのためだと体罰を加えたりすれば、ソッポはいよいよそっぽをむく。無理やり従わせようとしたら、それこそどんな逆襲に出てくるか想像するだけで体が縮み上がる。今時のロボットは、バッテリーが切れそうになったら自ら充電しに行くという。それはぜったいいけない。母しゃんより……厳しい。
 ネコに処方したら、たいがい効き目があるカツオ載せマグロ缶か焼き魚アプリで懐柔するか、それとも、ヒトの子さえおとなしくなるという、おんぶヒモアプリを装備するのはどうだろう。それでもダメだったら、あー恐ろしや。(2018.6.3)

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