黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

はなの耳は千里耳

2016年02月22日 09時54分21秒 | ファンタジー

 風邪大流行の年。父さん母さんは、同じような症状で相次ぎダウン。父さんは喉が痛くて声が出ない。母さんは大量の鼻水に加え、耳がふさがって音が聞こえない。なので、父さんのかすれ声では、母さんは返事もしない。
 父さんは、「はなの耳は千里耳だから、父さんの言葉を母さんに通訳してくれ」という。はなが、了解ニャーと言うと、母さんはちゃんと返事をする。ほんとは夫婦のコミュニケーションに問題ありなんじゃないの?(2016.2.22)
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はなの振り見て、父さん振りなおせ

2016年02月16日 09時22分50秒 | ファンタジー

 はなは、マグロとカツオのミックス缶が大好きだ。でも、腎臓結石ができやすい体質なので、お医者さんから専用のドライフード以外はダメときつく申し渡されている。普段は成猫用のまずいドライフードにひとつまみのツナがのった、お決まりのご飯しか食べられない。
 昨日は、待ちに待った、月に一度のマグロ缶の開缶日だった。はなは、お皿に山盛りのツナを、息もしないで一気に平らげた。父さんは、ゆっくり味わって食べたら、と言うけれど、好物は急いで食べるからおいしいんだ。父さんだって、食べ終わったとたん、何を食べたか忘れるくらいの早食いなんだから、はなの振り見て我が振りをなおしてね。(2016.2.16)
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一ヶ月後の誕生日

2016年02月09日 13時36分55秒 | ファンタジー

 私の誕生日は、瞬く間に過ぎ去ってしまった。どこやらの国でロケットを打ち上げて大騒ぎの最中、その後始末に追われるような役割を担っているわけでもないのに、なんやかやとせわしなくしている間に、記念日は行ってしまった。まさに、時は疾風怒濤のごとくやってきて通り過ぎていくような感じがする。
 しかし、この瞬間だけが存在するもののすべてではない。後ろにも前にも上にも下にも、目の前の空間・時間のすき間にも世界は存在する。それらは互いにつながっている。そうでなければ、六時間後に合わせた目覚まし時計は永遠に鳴らないし、一ヶ月後にセットした、はなの誕生日はどんなに待ってもやって来ない。(2016.2.9)
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間に合わなかった加湿器

2016年02月04日 10時28分36秒 | ファンタジー

 今年はインフルエンザが大流行する年なのだろうか。
 ワンフロアーに収まるような小さな会社で、今週月曜から、六人ものインフルエンザ感染が確認された。その他に、一日以上休んだ疑似患者八人。この際、会社閉鎖すべきではと冗談めかした発言がちらほら上がったが、食品などを直に扱う会社でもなく、自らそんな判断ができるはずはない。会社内に閉じこめられて四日目、感染はじわじわやって来ている。加湿器はまだか。(2016.2.4)
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