黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

はなは、ときどきくる

2023年02月27日 23時21分43秒 | ファンタジー
 帰宅して玄関の扉に触れたとき、洗面台に近づいて顔を洗おうとしたとき、ユーチューブ番組を視聴しているとき、はながやってきて、そこにいるような、ちょっと前にそこにいたような、そんな気配がする。それとも、記憶の中に残っている断片をアトランダムに思い出しているような、とした方がつじつまが合っているような。(2023.2.27)

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寝ようぜ はな

2023年02月22日 22時17分34秒 | ファンタジー
〈2022.2.22撮影〉
はなは夜更かしネコ
父さんが寝るまで待つネコ
寝たがらない父さんの見守りネコ
愛情いっぱいのネコ
はなはどこにも行かない
迷える父さんが心配だから(2023.2.22)


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はなは夢の中で

2023年02月21日 12時42分38秒 | ファンタジー
 昨日、はなは夢の中にいた。
 母さんによれば、はなと呼んだらニァンと大きな声で鳴いた。かけ寄ってきたかどうかはわからないという。
 父さんが見た夢には、熟睡しているらしく、じっとしているネコがいた。よく見るとそのネコは、はなだった。声をかけながら体のあちこちを触るのだが動かない。でも確かに生きている。暖かくて柔らかい。
 朝、目覚めてからも、はなに会えた余韻がしばらく続いた。抱きしめられるなら、夢の中でもいい。(2023.2.21)

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五七日

2023年02月15日 22時35分25秒 | ファンタジー
 〈2012.9撮影〉
 今日は五七日(ごなのか)。はなが亡くなって35日も経つのに、この現実が真実の姿なのかまだ信じられない。
 21年前、とのの病死を経験したうえに、多くの難儀な事態を経てきたはずなのに、悲しみを学習することはできなかったのだ。
 なので、はなを思い出して涙をどれだけ流しても、悲しみの色は少しも薄まらない。(2023.2.15)


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はなのニャンとウゥウ

2023年02月10日 22時56分35秒 | ファンタジー
 今朝、まだ薄ぐらい時間に目が覚めたとき、もう眠りたくはなかった。一晩中、除雪車が唸りを上げて走るので、何度も目を覚ましているうちに、夢をみているのか、うつつの出来事なのか、頭の混乱がピークに達していた。
 時間を確かめようと、枕許の目覚まし時計を取り上げると5時半すぎだった。そのとき遠くの方で、ウゥウという耳触りの懐かしい、はなの声がした。いや、声が聞こえたような気がした。
 はなは、ニャンとウゥウの鳴き声を使い分けた。ニャンはかしこまった鳴き方。話しかけられたら、律儀に返事するときの鳴き方。
 一方、ウゥウは、はなが自発的に意思表示をするときの鳴き方。父さん母さんに甘えたり要求したりするときの鳴き方。怒ったときは力いっぱいアォーンと鳴く。
 父さんは1階に降り、はなの、あるはずがない姿をくまなく探しまわった。そうしたいのだから、心ゆくまでさせておいて。(2023.2.10)

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いい気持だよ

2023年02月09日 22時47分11秒 | ファンタジー
 はなは、まだ家にいるようだ。亡くなった直後、洗面台の辺りにおしっこの臭いが漂った。今は、はなのシャンプーのいい匂いが家中のあちこちで瞬間的に感じられる。
 はなは、小さな頃から体を洗われるのが嫌いだった。母さんは、洗面台でシャンプーするときはいつも手ばやく終わらせた。ところが、身体が弱ってからは、シャンプーより嫌いだったドライヤーをかけても、暴れるどころか、されるがままだった。
 はなは、痩せて小さくなったお尻に新しいおしめをつけられると、疲れたのかぐったりして見えたが、ほんとうはきれいになって気持ちがよかったのかもしれない。一言、いい気持だよ、と言ってくれたなら、父さんと母さんは泣き崩れただろう。
 そんな父さん母さんを思いやって、はなは、いまだにシャンプーの匂いを振りまいているのだと勝手に解釈している。(2023.2.9)



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2023寒中お見舞い申し上げます

2023年02月02日 21時04分09秒 | ファンタジー
<2022.8.8撮影>
 我が家の一人娘ネコ はなは、昨年12月初めに突然体調を崩し、まったく食欲を失くしましたが、病院で点滴治療を受けると、強靭な生命力で体力を回復し、無事、年を越すことができました。しかし、1月5日ころから再び食べられなくなり、12日夜静かに息を引き取りました。18歳10か月、ヒト年齢にしますと、93歳の生涯でした。
 はなは、昨年夏ころから認知機能の低下が始まり、トイレの使い方や食事の仕方に異変が起きていました。
  12月の体調急変後、はなは、おしめ取替えが終わると決まって、目をつぶり、ぐったりとしていました。父さんは、そんな、はなを見るのはつらかったのですが、介護している時間が何にも代えがたい大切なものだと感じました。あれほど母さんにべったりだった はなでしたが、夜中、父さんの枕に頭を載せたり、ときには父さんの頭や顔に自分の耳や鼻を擦りつけたりするようになり、父さんは幸せでした。
 今、はなは、別の世界で若いころの元気を取り戻し、ドローンみたいに自由自在に飛びまわっているのでしょう。たまには父さん母さんがいる世界に突入して、びっくりさせてほしい。はなと暮らした年月はあっという間に過ぎたけれど、はなは、ほんとうに楽しいネコ生を元気いっぱい生きたと思います。皆様、ありがとうございました。(2023.2.2)
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