コロナブルーという病がじわじわ浸透しているという。
そういえば、最近、朝食を済ませ新聞を広げていると、急に首筋から背中にかけて悪寒が走り、頭がぼんやりすることがよくある。おまけに日によっては左胸が痛み息苦しくなる。その原因が心臓の不調のせいなのか、左肺の機能低下のせいなのか、胸を撫でさすってもよくわからない。そんな日は何もやる気が出ないので、家の中でごろごろしている。もちろんブログを書く意欲なんてない。何もしないのだが腹はすく。痩せの大食いというやつで、昼飯、晩飯を大量にいただく。食いすぎるので眠くなる。グダグダしているうちに外は真っ暗。すると、いつの間にやら胸のつかえがとれて体が軽くなっている。でも、夜の9時や10時から出かけることもできないし、まとまった書き物をすることもままならない。
志村氏の訃報に接し、今日は朝から何度も涙ぐむし、家の内外を当てなくさまようばかりで、なんだか落ち着かない。思えば、これまでにもそのような喪失感に打ちのめされたことがあった。20歳代のときの祖母の死、40歳代のころ前日までいっしょに仕事をしていた後輩が心疾患で急逝したとき、息子同然の黒猫とのが40日余りの闘病の末、息を引き取ったとき。身近で起きる死、それによるトラウマは避けようがない。心の痛みをとる唯一の方法は時間をかけることだとされるが、こうして書き物をしようとする行為にも、ブルーな気持ちを吹き払う効果がいくらかありそうだ。これで、彼らのことを永遠に忘れない。(2020.3.31)