黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

老化4倍速

2022年08月30日 15時08分58秒 | ファンタジー
 はなは、今年3月に18歳になった。ヒトの年齢に換算すると、20歳+17歳✕4倍=88歳の老体。約半年経った現在の実年齢は90歳だ。つまり、はなの老化のスピードはヒトに比べ4倍速なので、みるみるうちに老いるということなのだ。
 はなは、3ヶ月前なら軽々と飛び上がっていた食卓テーブルのかたわらにじっとたたずむようになった。食卓の椅子やソファーの上からも無造作に飛び下りないし、それどころか足の踏んばりがきかなくなって、たまに床にドスンと落ちたりもする。若い頃は天井まで駆け上がれそうなほど元気でヤンチャだったのに、そんな、はなの姿を見るのは何だかつらい。
 しかし、食欲はまったく落ちる気配がなく、3キロの体重はこの数年変化なし。健診も便通も排尿も問題ないのでまだまだ大丈夫。
 自分がはなの年齢になったらどんなだろう?と、今、考えなくていいことは考えないことにしている。ほんとうは考えておくべきなのだが。
(2022.8.30)

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俳句の日に間に合った

2022年08月19日 22時06分31秒 | ファンタジー
秋涼し老猫の目は父さん大丈夫?
秋の雨紫陽花ふくよかに色散らす
秋の雷家猫老いて驚かず
          猫士(2022.8.19)

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夏の日や

2022年08月18日 15時17分32秒 | ファンタジー
今日の最高気温22℃。夏が終わってしまいそうなのであわてて一句。

夏の日や居眠り老ネコといっしょ
夏の日やネコと食らうハチミツ入りヨーグルト
夏の日やトマト食らえば腹がなる
夏の日や涼しいうちにコーヒータイム
夏の日やなにも書けない日でも書く
                  猫士 (2022.8.18)                   
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はなは家でひっそりしていた

2022年08月16日 22時17分20秒 | ファンタジー
 夏まつりのころ、父しゃんは、まつりの手伝いに4日間出づっぱり。はなは、誰もいない閉め切った家にひっそり過ごしていた。じつは母しゃん、このところ夏休み中なので、父しゃんは家で炊事洗濯やら、はなのトイレ掃除やらで、昼寝もままならないくらい大忙し。はなは暇をもて余し大あくび。父しゃん頑張って! 内臓脂肪はぜったい減るよ。(2022.8.16)
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夏まつり

2022年08月15日 23時05分33秒 | ファンタジー
 地域の行事が姿を消して、2年半もの月日が過ぎ去ってしまった。今の日常があたり前かもと、こんなに年老いた私でさえ錯覚することがある。 
 大人たちにとってはスリリングな催し物ではあったが、この夏まつりのイメージが、小さな子どもたちの記憶の中に永遠に生き続けますように。(2022.8.15)
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夕方の空

2022年08月11日 20時19分43秒 | ファンタジー
 今夕の西の空はこんな色彩に染まった。水平に流れる雲の姿が、北斎の富嶽の雲によく似て見えたので、思わずスマホを向けた。犬を連れた女性もしばし路上に立ち止まって写真撮影。実際の景観はこの写真の何倍も美しく迫力があったのだ。(2022.8.11)

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読書の今

2022年08月05日 13時22分39秒 | ファンタジー
 今、手許に置いて読んでいる本と言えば、
 「なぜ古典を読むのか」(I・カルヴィーノ=河出文庫)を26ページ、「第二次世界大戦秘史」(山崎雅弘=朝日新書)を222ページ、「予告された殺人の記録」(G・ガルシア・マルケス=新潮文庫)を1行半、「あいたくてききたくて旅にでる」(小野和子=PUMPQUAKES)は最終章の前の章まで。
 「なぜ古典を読むのか」は、いったん中断した。
 「第二次世界大戦秘史」は、気を入れて読んでいるさなか。まさにプーチンの戦争を理解するための必読書と言える。
 「あいたくてききたくて旅にでる」は、多くの書評で激賞されているが、それらの書評にどうも納得しかねるところがあったので、通販で取り寄せて読んでみた。民話採訪の旅の本なのに、読み進めるほどに背筋が冷たくなってくる本だった。と言っても、民話採訪者の小野氏は優しい母さんみたいな人だし、語り部のお年寄りたちも真摯な態度で語っている。民話とは、妖怪話も子殺し話もどれもこれも本当のこと、つまり人々の体験そのもので、そのような真実だけが語り継がれる、という氏の言葉が心に刺さる。
 「予告された殺人の記録」は、約40年前に邦訳本が出版されたとき、その本の冒頭の一行『自分が殺される日‥‥』の鮮烈さにうたれて、心から読みたくなるまで封印した本。まだ日本ではマイナーな作家だったが、私が興味を持ったきっかけは、安部公房がマルケスの「族長の秋」はすごい小説だと周囲に吹聴していたことを何かで読んだから。
 この「予告された殺人」は、1951年にコロンビアで実際に起きた殺人事件を基に書かれたもの。当時、彼の家族がその町に住んでいたことから、事件からちょうど30年後、関係者の大半が死没してから発表されたという。つまりノンフィクションなのだ。マルケスの人間や物事への割り切った見方は、古い日本の民話の冷徹さと共通するのではと感じられる。
 私も発表の時を待つテーマをひとつ、心の奥に隠し持っている。しかし、30年もの時の経過に耐えられるかどうかまったく自信はない。私本体がそれまで持たないのではないか。(2022.8.5)
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はなは何もしない

2022年08月01日 22時35分16秒 | ファンタジー
 はなは、つい数ヶ月前までしていたはずのことに、まったく興味をなくしたみたいだ。
 小さいころから、生きのいいのをちょうだいとうるさかった高級ネコ草を食べなくなった。毛玉を吐くので問題はなさそうだが。
 使い慣れた爪研ぎ、ダンボール製のギザギザがいつもボロボロになっていたのが、今は使われた形跡がない。そういえば、はなの爪切りを母しゃんはしばらくやっていないのでは。
 ボール遊びもしなくなった。ネコサッカーチームの創始者で、あれだけの動体視力に恵まれた、名キーパー、はなはどこへ行ってしまったのだろう。
 今やどこにもいない?
 いや、はなはここにいる。父しゃんの足もとで、毎日、ゴロゴロしている。(2022.8.1)
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