黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

国の威信をかけて

2018年08月30日 21時29分19秒 | ファンタジー

 国の威信をかけてって、何をかけてるの? 報奨金?   名誉?  自負心? 私としたら、日本人の忍耐力と責任感と心にかけて、自身の最大の力を発揮するということだと思う。国というあいまいな概念に惑わされないこと、それがほんとうの人間だ。最初の人間だ。(2018.8.30)

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との&はな

2018年08月22日 10時07分32秒 | ファンタジー

 今年のお盆のころの話。真夜中、いつものようにうつらうつらと夢が始まると、自分の右腕に柔らかく暖かいものが引っかかっていることに気づいた。何か生き物のようだ。目を凝らすと真っ黒な毛のネコだ。まだ大人になりきっていない小柄なネコ。とのだ。とのが、おとなしく私の腕の中でブラブラ揺れていた。久しぶりだねと話しかけていたら、背後に何やら気配を感じる。振り向くと、足元に別のネコ。はなだ。ずいぶん遠くまで父さんについてきたんだねと言うと、はなは、父さんの行動はお見通しだよと澄ました顔で答えながら、毛繕いを止めようとしない。こんなお盆の夢だった。(2018.8.22)

 

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今日は8が3つの日

2018年08月18日 14時38分52秒 | ファンタジー

 今年はトンボの年?  今年始めてトンボを見たのは10日くらい前のこと。今はジャンジャン飛び回っている。夏の風物詩、蝶の姿をほとんど見かけなかった年だった。近くの川に、鮭が例年より1ヶ月早く遡上しているらしい。さらに、ちょっと信じがたいが、雪虫を見たという人にも出会った。秋が早くやって来ようとしている感がある。長い秋はかまわないが、すぐ冬を呼び出されてはたまらない。(2018.8.18)

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フランス近代絵画を見に

2018年08月12日 11時43分30秒 | ファンタジー


 数日前、旭川市まで足を延ばし、フランス近代絵画展を見た。
 カミーユ・コロー、トロワイヨン、ミレー、ドガ、ルノワール、ドラン、藤田らの有名どころに加え、1点だけだがドラクロワ、クールベ、ロートレック、ユトリロ、モディリアーニの印象的な絵画まで居並んでいた。
 その中に、比較的新しい時代の画家、カミーユ・ボンボアの作品に目を奪わた。まるで、アンリ・ルソーの絵を見るかのよう。怪作だ。絵葉書がないので、お見せできないのが残念。(2018.8.12)

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すべてはハクセキレイから

2018年08月09日 15時59分17秒 | ファンタジー


 このブログにハクセキレイを書き始めたころ、自分ながら肩に力が入っていたらしく、テーマや文章の構成、起承転結にずい分こだわりがうかがえる。それが徐々にだらだらと締まらなくなり、起と承で終わってしまい転がらなかったり、次のブログに結を送ったり、さらに近ごろは結さえない記事まで、どうどう登場したりしている。ほんとうにゆゆしきことだ。
 古来から文章には規範があり、それを修めていない者は公に論考を発してはならない掟があったはず。しかし、今はブログを始め、自転車チューブ、重さ何グラム、鳥のさえずりチュイッタといった電子綴り方帳や写真アルバムまで、誰もが利用できる媒体が用意されている。なので、独断と偏見にまみれた刺激物が、大した校正やチェックを経ないで、大手を振って人目にさらされる。あまりにもひどいのは媒体管理者による検閲(基準はよくわからない)に引っかかるらしいが。
 このような風潮に後押しを受け、私のブログ記事がハードカバーの本に仕立て上げられようとしている。紙の本になると思ったら、やはり感慨ひとしお。もしも手製本として出版できたなら、はたしていくらの値段を付けたらいいのだろうと、今から頭を悩ませている。
 製本のやり方をていねいに教えていただいた講座の先生、同じクラスの皆様に厚く感謝申し上げる。(2018.8.9)

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ブリューゲルの絵

2018年08月01日 16時34分52秒 | ファンタジー


 昨日の札幌の気温は34度。今季最高だった。やっと暑くなったので、涼しい美術館に行き、ブリューゲル展を見た。ブリューゲル一族の100点以上もの絵がひしめき合っていたのに、館内の入場者は少なく閑散としていた。美術館は空いているのがいい。椅子に座ってゆっくり閲覧し、眠くなったら横にもなれる。
 展示されているのは、形式ばらない宗教画から農民、花、昆虫、風景画に至るまで、幅広い題材を取り上げて、ち密にそして誠実に描かれた絵ばかり。技量の高さが際立つ。ダ・ビンチの失われた作品の模写もある。
 今回は出品されていないが、ピーテル・ブリューゲル2世の「雪中の狩人」は、近世ヨーロッパの絵画の中でも印象深い絵のひとつ。単なる風景画のように描かれているが、手前に配置されている黒々とした狩人と猟犬たちの背中が何か言いたげで妙に迫ってくる。
 今回展示の「鳥罠」は、描かれた場所や色調が「狩人」とは少し違うが、両方とも、スケート遊びの構図が遠景として描かれていることなど、ふたつの絵には響き合うところがある。「狩人」の解説文に、今にも氷が割れて冷たい水に飲み込まれそうな危うさを表していると記述されていた。私にはそんなふうに見えなかったが。鳥罠の図もほんとうに鳥を捕獲するつもりなのかといった雑な仕掛けだ。
 農民の屈託のない絵も大変いい。彼らのとぼけた顔つきの中に、時折、荒々しさや生々しい感情が浮かんでいるやに見えるのは私だけだろうか。一族が生きた難しい時代に、風刺的なのに何事にも深入りしないで描いているところがおもしろい。社会批評や人格攻撃する際のいいお手本になる。(2018.8.1)

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