黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

本がない

2019年01月24日 23時03分20秒 | ファンタジー


 ここ2週間ばかり、本を探している。読みかけの「初期仏教」」(岩波新書、馬場紀寿)がない。この本のことは、昨年11月23日のブログに載せた。この国のヒトビトなら、釈迦に関してはある程度の基礎知識がある。2,500年前に、バラモンの権威を否定し、ヒトの運命は身分によるのでなく、振る舞いによって決まる、つまりみな平等だと説く一方、台頭する武装勢力に対し非暴力を訴える。こうした行動をするにはどれほど強靭な勇気と知力を必要としたか。と感嘆しながら読み進めていたのに。
 ブログに書いた直後の11月末には、クラス会参加のため東京に行き、すぐさま年末のあわただしさに突入した。その矢先だった。同窓生のOの訃報が届き、追い打ちをかけるように、古い付き合いの職場の先輩が亡くなった。この間、私の日常の時の流れが、いささかとどこおったような感じがする。今思えば、その辺の日々の記憶が曖昧模糊としている。大事なものをほろってしまったような感じだ。本なら買えば済むことだが、それでも失くしたのは惜しい。
 (ほろう、とは北方圏の言葉で、払う、拭い去るといった意味)

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