黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

二日酔いの本質

2016年05月20日 09時23分01秒 | ファンタジー

 昨日、職場の方から、ある成り行きで北海道のとある酒造メーカーの原酒をいただいた。その顛末については、私の文章力では表現が困難なので残念だが省略する。
 帰宅してからその四合瓶が気になって仕様がない。いつもより早めに寝る前の所定の身支度を調えて、おもむろに瓶のキャップを回すと、期待を込めすぎたのか金属のキャップが勢いよく吹っ飛んだ。
 すると、ただちに瓶の口から、薄めた日本酒にはない強い芳醇な香りが立ちのぼり、私はずいぶん前に、金沢市内の偶然立ち寄った酒蔵で味見した原酒を思い出した。金沢の地酒は濃厚な甘味があって、上質な砂糖をなめたような感じだった。日本酒の味についてそんな表現はないと思うが、下戸の私には甘酒の一種程度にしか感じられなかったのだろう。
 それから数十年経ってみると、私もいっぱしの酒飲みになっていて、最後の砦、日本酒に関してもそれなりにうんちくを垂れるようになった。そんなわけで、ちょっとしたはずみで手に入った酒を夜遅くまで堪能した。酒瓶を早く片付けたかったので、アルコール分十八度の中身を全部平らげようとしたのが本質的な間違いだった。どこで意識を失ったかまったくわからない。(2016.5.20)

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