黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

ネコ国通信 生きた化石

2013年05月10日 15時13分53秒 | ファンタジー
 ついさっき、とのからメールが届いた。内容をそのまま登載する。

 昨日、シーラカンスの話を読んで、ネコ国の「生きた化石」のことが頭に浮かんだ。
 昨今のネコ国の某政治ネコ、若いくせにまさに文字どおりの化石ネコだ。ネコ国が過去に、他国に攻め入った行為を侵略ではないと言い張ったり、他国から武力攻撃にさらされる事態が想定されるときは、ネコ国自ら先制攻撃を仕掛ける必要があるなどと公式の場で述べて、物議をかもしている。こんな突拍子もない歴史認識や、国の外交と子供の喧嘩を混同した発言を恥ずかし気もなく繰り返し、興奮状態に陥っている。その仕草がなんだか子どもっぽくて、こっちの方が恥ずかしくてたまらない。百年も前のネコ清、ネコ露戦争前夜にいるような幻覚を見ているんだろうか。そもそも歴史認識とは、百年も千年も思いつきで一気にさかのぼるのでなく、時代の変遷を丹念にたどって事実関係や意識の変化を解きほぐしていく作業のことを言うのだ。
 現行のネコ国憲法は、他国との紛争解決のために武力を行使してはならないという、絶対平和を基本理念にしている。あちこちの地域で戦争が起きているのに、なんちゅう能天気な憲法だと揶揄する輩がいるが、この憲法が公布されてから約七十年もの間、好戦的なネコどもが武力紛争を一度も起こさないでやってこられたのは、この平和憲法の理念のたまものと言って間違いない。
 他国からのささいなちょっかいに刺激されるとすぐ、ヒステリックに騒ぎたてる連中には、歴史を見通し、確かな理念に到達する余裕も能力も身に付けられるわけがない。自国のネコたちの生命を守る役割をほったらかして、自説に酔ってパフォーマンスを繰り返す政治ネコによって、この国を振り回されるのは、まっぴらご免だ。(2013.5)

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