BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

秋霜烈日

2020年01月09日 | 古本
久し振りの書き込みだ。気が付けばもう正月も開けている。何かと年末年始は忙しく読めたのは3冊で
もう1冊あるのだが書く気にはならん。
して檀 一雄が書いた太宰と安吾、この3人とも無頼派もいいとこで、ある有名女優を妻にして死なれ、
無頼派を気取っているさる有名作家など、ただのお子様に見える。
太宰の「息子の戦死を聞き、黙って背土に出てシャッシャッと米をとぐ母」この文章は書かれた本によって
微妙に違うが、この文章がアタシは好きだ。これが本当の深い哀しみというやつだろう。
安吾は「家という魔性の支配力にとりつかれるな。女房という鬼を形成するな。物品という便益の器具は、
その純粋な用途だけを享受して、仮にもその属性のあやしい支配力に屈服するな・・・」
ホンマモンの文士はこれなのだ。
 「太宰と安吾」 著者 檀 一雄  バジリコ 定価1800円+税 
  ( 2003年5月14日 発行 ) ※本書は昭和43年に虎見書房より刊行されたもの。

この2冊はどちらも〔検察物〕。検察だからといっても所詮は国のサラリーマン。ただその権力たるや恐ろしい。
忘れていたが、本に書かれると思い出す。ああ、なんと日本の政治や大企業は汚職にまにれていたのか。して今は
カジノ利権疑惑。まるでヤクザな口のきき方をする政治家1人の逮捕で済ますなら世も末だ。
<「秋霜烈日」とは秋の冷たい霜と夏の烈しい日差しを意味し、権威・刑罰の厳しさをたとえている。検察官
バッチは「紅色の旭日の周囲に白色菊花弁一二弁及び金色の菊葉四葉を配する」と定められている。霜と日差し
を組み合わせた形に似ていることから「秋霜烈日バッチ」と呼ばれている。>とさ。秋霜烈日、しかしこれなんと
読むのかアタシは分からんとです。
 「特捜検察の闇」 著者 魚住 昭  文藝春秋 定価1429円+税
  ( 2001年6月20日 第2刷 )
 「検察秘録 誰も書けなかった事件の深層」 著者 村串 栄一  光文社 定価1500円+税
  ( 2002年3月1日 初版第1刷発行 )※そんなに秘録じゃないけど。

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