BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

短 命

2019年03月19日 | 古本
「ノルウェイーの森」は英語で書き、それから日本語にしたと聞いていたがどうなのだろう。しかも1986年から
1989年のギリシャ・イタリアに旅行の3年間に書いたと。ただ英語で書いたとは書いてない。まあエッセイだが
小説的比喩や暗喩が随所に。だからまあ小説と読んでんもいいのか。過去に読んでいたと思うが、何も覚えていない
ので村上本が1冊増えたことになる。国が違えば文化や治安は大いに違うと。油断できないという事だが、アタシは
外国に行くなど真っ平御免だ。せいぜい道内が関の山、東京さえもう行く気がしない。もしこのまま全てから解放さ
れたら車中泊で気ままに稚内辺りに行って、映画でもみるさ。
 「遠い太鼓」 著者 村上 春樹  講談社 定価1500円
  ( 1990年6月30日 第2刷発行 )


梯さんの書いたものは初めて読む。多分みんなは「散るぞ悲しき」などから入るのかも。だがアタシは「愛の顛末」
からだ。500円に落ちていたし。12人の作家たちの愛の相克、さまざまに壮絶だ。作家の恋愛沙汰などは日本橋
の真ん中で、素っ裸で仰向けに寝るくらい恥ずかしいことだと太宰治が言ったらしいが、アタシは初めて聞いた。
いまの日本橋の上には高速道がクモの巣状だから、だれも見ていないだろう(笑)ともかく命懸けの刃傷沙汰もあり。
まあそれはいいが小林 多喜二、梶井 基次郎さんなど、またほかの作家さん達は総じて短命だ。恋は寿命を短くする
ようだ。
 「愛の顛末」 著者 梯 久美子  文藝春秋 定価1450円+税
  ( 2015年11月15日 第1刷発行 ) 


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