七技会のひろば

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「すいません」ってなにさ?

2013年03月24日 | お話サロン
「すいません」ってなにさ?

時々かな、それとももっと頻度が多いかな、「すいません」と言われることがある。
それって何?

場面は、普通なら「ごめんなさい」と謝るべき時に、である。
「大のおとなが?」と違和感を覚える。
また、メールに書いて来ることも経験している。

はじめは若者の流行り言葉と思い受け流していたが、
そうとばかりは言えなくなったこの頃である。
同年配がおふざけでない普通の会話の中で使っている、あれっと思うような人が・・・。

念のため、広辞苑を引いてみた。
手許にある電子版の第四版(1991年)には「すいません」はない。
家電量販店の店先で最新版(第六版)を調べると「済みませんの訛り」と書いてある。

また他の辞書ではどうかと辞書遊びを始めた。
もう一つ手許の電子辞書(EX-word)で調べた。
「デジタル大辞泉」では「済みませんの俗な言い方。落語家林家三平が連発して客を笑わせた。」
と切り捨てている。
明鏡国語事典では「済みませんの転化語 ややくだけた言い方」とやゝ存在を認めた表現。

更には興味が深まって「日本の文化・観光・歴史辞書」を使って英訳させると
「Sorry about that.」、
これをもう一度ジーニアス英和大辞典で意訳を試みると
「すいませんね、こりゃ失礼(やや皮肉な表現)。」と返って来た。

結論:「すいません」は挨拶用語であっても、「済みません」の替わりを努める言葉ではない。

挨拶語と考えれば変だと思いつつも「すいません」を許容できるが、
謝りの言葉としては不適格と断ぜざるを得ない。

「すいません」はあっても「済いません」と言うお詫びの言葉はない!

ご同輩、いかがですか?



2013.03.24 米田書き込み