七技会のひろば

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学園の花と言えば

2013年03月09日 | お話サロン
花の咲く季節になりました。
学園は広い敷地ですからさぞや多くの花が咲いていることでしょう。

さて「学園の花」と言えば「桜並木」と異口同音に答えが返るくらいあの桜並木は頭にこびりついた風景です。
松岡先生の著書「桜並木」によれば、高等部第1回生が入学した翌年(1954年)に植えられたのだそうです。
既に樹齢60年を超えていることになります。
「染井吉野の寿命60年」とは俗説であり世間は広く老木も多い、と聞きます。
環境次第で相当に長生きが可能だそうです。
学園の桜並木は、根元を踏み荒らされることもなく、排気ガスの洗礼を受けない環境ですから、
まだまだ元気に花を咲かせてくれることが期待できます。

ですが、今日この筆を起こしたのは桜並木のことではありません。
学園の花と言えば、それは図書館脇の「白木蓮」と「沈丁花」が一番だと信じています。
共に今も脳裏に残ってる花です。

白木蓮は図書館の出入口に立ち、学生の出入りを見守っていました。
樹高は10メートルに近かったのではないでしょうか。
風が少し暖かみを醸す今頃、出葉前に花径10センチにもなる白い花を木一杯に咲かせていました。
本当に豪華な佇まいでした。

また、沈丁花は図書館の窓の下に直径3メートル位のこんもりとした半球の樹形が垣根状に並び、
まだ風の冷たいうちから、桃色の小さな花粒の塊の花を咲かせ、強烈な匂いを放っていました。
春を迎える香りです。

これらの花を先の中央学園での全国大会のおりに探しましたが見当たりませんでした。
木造の図書館が大きな校舎に建て替える際に撤去されたようです。
惜しいことです。もう一度見たかったなぁー!

手許のアルバムを探してみましたが、それらを撮した写真はありません。
多分こんなだったろうと思われる写真を添付してこの筆を置くことにします。
(写真は鎌倉の円覚寺の白木蓮です。)





(米田撮影)

2013.03.09 米田書き込み