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Hollywood-My Way/Nancy Wilson
(Capitol T1934)
最初はジャズシンガーとしてデビューしてもそれなりに名声を得るとどんどんポップシンガーへ俳優へとマルチな才能を開花させて行くのはアメリカを筆頭に我が国でもタレント業界の自然な成り行きかもしれないですね。初期には素朴な印象であったシンガーがどんどん妖艶になっていく様は良く経験するところです。黒人女性シンガーのナンシー・ウィルソンもそんな一人だと思います。キャノンボールとのアルバムでもそうでしたが,彼女は黄色のドレスが好みなんでしょうね。本日はキャピトル後期にあたる映画音楽集"Hollywood-My Way"です。
黒人らしからぬサラッとした仕上がりはこういったポップな選曲のアルバムにはぴったりとしか言いようがありません。丁度,ディオンヌ・ワーウィック風にも聞こえます。演奏はJimmy Jonesのオケですね。A面のMy Shinning Hour, 酒とバラの日々、ムーンリバーなんてくだりはこのアルバムの真骨調ですね。他にA面にはも"Secret Love", "Dearly Beloved", 'I'll Never Stop Loving You", B面に“Wild Is The Wind", "You'd Be So Nice"など好曲目白押しです。
所有盤はキャピトルモノのpromotional LPです。カバーの背景はタイトル通りのHollywood Blvdですね。歩道にうめこまれたスターはナンシーのものなんでそうかねぇ???