67camper's Blog

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65年,スタジオに戻ったマイルスは・・・

2010-12-10 07:18:38 | jazz & vocal
E.S.P./Miles Davis
(Columbia CS9150 reissue)

マイルス,コルトレーン,ガーランド,チェンバース,フィリージョーの五重奏団こそ最高と考えている自分ですが,これから激しくメンバーを入れ替えながら自分のジャズを追求して行くマイルスは多くのライブ録音を行って行きますよね。そしてベルリンのライブからショーターが参加し,いわゆる至高の5重奏団と言うべきマイルス,ショーター,ハンコック,カーター,トニーのメンバーが確立する。ベルリンを最後にこの5人で完成の域に入って行く訳ですが,突如スタジオに籠るようになり発表したのが本日アップのE.S.P.です。

録音はベルリンライブ(64年9月)から約3ヶ月を経過した65年初頭です。メンバーは上述の通りです。とにかくメロディアスに進行して行く,7曲が納められています。ライブでは旧クインテットでさんざんやって来た古いスタンダードの再演に終始して来たマイルスが,オリジナル中心に抜群の緊張感を生みながらのインタープレイに集中して行く姿は明らかにマイルスの姿勢の変化,ターニングポイントとなる作品だと思います。決して激しくブロウすることないショーター,リリカルなハービーとマイルスが繰り出すメロディはとてつもなく格好いいです。個人的には"Eighty One", "R.J."が好きですがラストの”"Mood"に聴かれるミュートなども当時のマイルス入魂のプレイで聴き応え充分です。

所有盤は30年ぐらいに石丸電気新潟店で購入した再発輸入盤です。やっぱりマイルス,すげえ~~~と思わせる一枚ですね。当時のフランシス夫人に視線を送るマイルスを捉えたカバーも素敵です。