67camper's Blog

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クリスチャン/グッドマンへのトリビュート

2010-12-09 05:33:38 | jazz & vocal
A Generation Ago Today/Kenny Burrell
(Verve 20MJ-0091)

およそジャズのレコードとは考え難いレコードカバーです。皆様は中古レコード店でみかけても簡単にスルーしてしまいそうです。画像の右側しか通常は観えていないので今回は広げてアップしてみます。自分はこのレコードとの出会いは結構前で確か新潟/スワンだったと記憶しています。自分の頭の上に「へんてこりんなカバーが掛かったな。」と思っていたら極上のジャジーな演奏が流れて来たのでたいそう驚いた記憶があります。本日はブルージーギターで知られるケニー・バレルの66, 67年録音のVERVE盤をアップいたします。

このアルバムのコンセプトはバレルの演奏の礎とも言えるジャズギターの開祖,チャーリー・クリスチャンへのトリビュートなのです。ますますジャケの意味は混沌ですね。曲目を見ても,スウィングエラから演奏され尽くしたスウィングナンバーが多く,中間派的な演奏を好まれる方にもおすすめな選曲です。クリスチャンが在籍したベニー・グッドマンのグループを意識して製作されているのにも気付かれる方もおられるでしょうね。A面がAs Long As I Live, Poor Butterfly, Stompin' A The Savoy, I Surrender Dearの4曲,B面がRose Room, If I Had You, A Smooth One, Wholly Catsとグッドマンの名演を意識した選曲です。そしてこのグッドマン役を務めるのがPhil Woods(as)です。リズム隊はRon Carter(b), Grady Tate(ds)。曲によってMike Mainieri(vib), Richard Wyands(p)が加わります。Woodsの好調さが目立ち,Poor Butterflyのバラードは絶品だし,Rose Roomでは知らないうちにIn A Mellow Toneに変わる展開を見せます。フェイドアウトはいただけないですが・・・。

所有盤はポリドールの再発です。ジャケのちら見でスルーしないように!結構楽しめる一枚だと思いますよ。