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プレステッジ12インチの「いの一番」、ビリー・テイラー

2009-06-09 20:51:04 | jazz & vocal
A Touch Of Taylor/Billy Taylor
(Prestige 7001)


 3大ジャズレーベルの12インチラインアップ,ブルーノートの1500番台,プレステッジの7000番台,リバーサイドの200番台を全てそらんじている方は相当のマニアですよね。BNのマイルスは超有名ですよね。リバーサイドの201番のモンクプレイズエリントンは次に知られているかもしれません。最も地味なのが,プレステッジの7001、本日アップのビリー・テイラーです。

 プレステッジの7000番台と言うのは,BN、リバーサイド同様で歴史的名盤も多い訳ですが,そんななかでビリー・テイラーと言うのはかなり異色です。7100番までにテイラーのアルバムは7001、7015、7016、7051、7071、7093まで6枚も録音されているのです。いろいろい契約の問題もあるとは言え、ジャズジャイアント目白押しの100枚のなかに6枚も吹き込みがあると言うことは,プレステッジが看板プレイヤーとして力を入れているプレイヤーであったことを示す事実であろうと思います。本日アップの7001は録音は55年,メンバーはEarl May(b), Percy Brice(ds)からなるなんてことはないピアノトリオの演奏です。趣味の良い,端正なタッチが全面に押し出されたアルバムで,有名なスタンダードはあまりく曲も短めでです。しかしながらタイトル通りのテイラーの軽妙なタッチのピアノを満喫できる記念すべき一枚と言えるのではないでしょうか。

 所有盤はBergenfield NJのセカンドです。当然モノラルでメイのグイグイ引っ張るベースもよく録音されています。モノクロのコーティングカバーも渋い7001番です。