67camper's Blog

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NYC初見参のキャノンボールバンド

2009-06-06 02:13:23 | jazz & vocal
The Cannonball Adderley Sextet In New York
(Riverside 9404)


 59年,サンフランシスコのジャズワークショップで旗揚げしたキャノンボールのオリジナルクインテットの演奏は,センセーショナルであり大成功をおさめましたが,その後も西海岸の有名クラブで次々と好録音を残して行きます。そして62年に入りついに東海岸ニューヨークに進出します。初めてのライブがこのビレッジバンガードのライブです。この辺りは,A面冒頭のリーダー、キャノンボールのMCで木聴く事が出来ますね。本日は,このNYC初登場のセクステットとなったバンドのリバーサイド盤をアップいたします。

 パーソネルは当初からのメンバー,Cannonball Adderley(as), Nat Adderley (cor), Sam Jones(b), Louis Hayes(ds)の4人に、二人の新しいメンバーが加わります。一人はマルチリードプレイヤー、Yusef Lateef(ts, oboe, fl)とオーストリアからこの混沌のジャズシーンに加わったJosef Zawinul(p)の2人です。マーシーx3やウェザーリポートで有名なザビヌルのこのグループでの初録音?のようですね。ラティーフは個人的にはビッグトーンのテナーが魅力的ですね。リーダーのイントロダクションに続いて始まる"Gemini"は11分超にもなるジミー・ヒース作曲のジャズワルツです。フルートで奏でられるユゼフのテーマに続くキャノンボールが絶好調ですね。B面はアーニー・ウィルキンスの"Dizzy's Business"ではじまります。ファンキーを売りにするガレスピー楽団で取り上げられていた曲でキャノンボールバンドのコンセプトの一端を示した演奏と思います。続く,ユセフのSyn-anthesiaはややブラックマジック的な雰囲気で少し苦手ですね。そして,B-3"Scotch And Water"はザビヌルのオリジナルらしいですが,端正ながらもファンキーな味のソロが最高ですね。最後のメンバー紹介,最高にカッコいいですよ!

 所有盤はリバーサイドの黒レーベル,シルバーロゴのオリジナルステレオです。やや録音が淋しい感じでしょうか?