67camper's Blog

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このハービーのピアノの透明感が好きですね!

2009-06-02 05:30:16 | jazz & vocal
My Funny Valentine/Miles Davis In Concert
(Columbia PC9106)

 ここのところロリンズ,パウエルなどビッグネームを取り上げましたが,今回はマイルスを行ってみましょう。ハンコック,カーター,トニーのリズムセクションとなってからのアルバムというのは,50年代のオリジナルクインテットの時代と比較され人気の面ではやや劣るかもしれないですが,50年代とは全く別物の演奏スタイルながら,50年台に決定的名演を提示して来た曲を再び取り上げ「どうだ!」と言わんばかりの演奏で聴衆(ライブが多い)を魅了して行った感じがします。本日は,動の”フォーアンドモア”と対比される”マイファニーバレンタイン”をアップいたします。

 メンバーは,マイルス,上記リズムセクションにジョージ・コールマンをテナーに入れたクインテットです。A-1におさめられたタイトル曲はクッキンでの決定的名演がありますよね。クッキンのガーランドのイントロもさることながら,ハービーのこのバージョンでの透明感のあるイントロもすばらしく魅力的ですね。間を生かしてゆっくりとアドリブしながらだんだんと熱気を帯び激しく迫っていくマイルスのラッパがいいですね。A-2の"All Of You"も得意のレパートリーですよね。ここでのマイルスのミュートによるリリシズムが最高ですね。B面もハービーのピアノがいい"Stella By Starlight", カインドオブブルーで取り上げた"All Blues", Ronのベースがいい"I Thought About You"と名曲揃いです。個人的にはハンコック参加のマイルス盤では最もすきな一枚ですね。

 所有盤はコロンビアの再発ですが,この頃は国内盤より1000円ほど安く,国内盤2枚でマイルスのコロンビア盤は3枚買えた事を思い出します。懐かしいなあ・・・。カバーのマイルスの水玉ネクタイが粋ですね。