Coltrane's Sound/John Coltrane
(Atlantic SD1419)
(Atlantic SD1419)
JAZZのテナーサックス界に於ける60年代のコルトレーンの功績ははかり知れないものがあります。この時代に輩出されたテナー奏者は,こぞって彼の演奏スタイルを追求して行ったと言っても過言ではありませんよね。昨日はスティットの一枚をアップしましたが、そのアーティスティックなカバーデザインは結構インパクトが強いモノでした。これとおなじようなカバーがコルトレーンにもあるなぁなんて思ってた方が多いのではないでしょうか?このカヴァーはマービン・イスラエルが描いたモノですが、本日はカバーつながりと言うことでこのコルトレーンのアトランティック盤をアップいたします。
1960年、マイルスと決別したコルトレーンは自己のグループを率いて活動をはじめます。ここで有名なマイフェイバリットシングズが産まれる訳ですが,このセッションからは3枚のアルバムが製作されます。有名な「マイフェイバリットシングズ」、「プレイズブルース」,そして本アルバムの3枚です。マイフェイバリットシングズはソプラノサックスによる長尺演奏で話題性では群を抜いていますが,この「コルトレーンサウンド」と題された本アルバムはテナーでコルトレーン風に処理された「夜は千の眼を持つ」や「ボディアンドソウル」等の有名曲を含んでおり玄人好みの捨て難いアルバムに仕上がっています。コルトレーンのシーツオブサウンドにポリリズムでサポートするエルビンのドラミング,マッコイの押し寄せる波のようなピアノも好調で新グループ結成の意気込みが充分に伝わって来ます。ソプラノで演奏される"Central Park West"やマッコイ抜きのトリオによる"Satellite"も斬新です。ベースにSteve Davisが起用されています。
所有盤はアトランティックの再発ステレオ盤でグリーン&オレンジラベルです。タイトル通りの、この時点でのコルトレーンサウンドが凝集した好アルバムとおもいますね。ここからの進化は皆さんご存知の通りですよね。