67camper's Blog

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楽しい中間派セッションをどうぞ!

2009-06-23 05:58:31 | jazz & vocal
Further Definitions/Benny Carter
(Impulse A-12)

 インパルスのレコーディングと言うと,怒濤のコルトレーンの録音が最も有名でありニューウェイブの中核的レーベルとして位置づけられていると思われます。こういったアルバムには,アーチー・シェップ,キース・ジャレット,ガボール・サボなドが含まれるかもしれません。また一方では、ライオネル・ハンプトン,コールマン・ホーキンス、本日アップのベニー・カーターなどメインストリーム,それも中間派の好アルバムが含まれていることをジャズファンはみのがしていませんよね。本日は,アルトの雄,ベニー・カーターのインパルス盤をアップしてみましょう。

 カーターのアルバムであり、勿論いつもの光沢のある艶やかなトーンで好不調の波の少ない演奏を展開するリーダーのアルトがいいですが,サイドメンの好演が素晴らしく彼らも含めて楽しんでいただける構成です。メンバーはオクテット編成でBenny Carter, Phil Woods(as), Coleman Hawkins, Charlie Rouse(ts), Dick Katz(p), John Collins(g), Jimmy Garrison(b), Jo Jones(ds)の面々です。このメンバーをみたら思わず手に取らざるを得ないはずです。ジャケットがカーターの顔アップでクールな印象にやや欠けるのでスルーしている方が多いかもしれませんね。演奏曲もスタンダード中心で,ジャズファンは掛け値無くリラックスして、次から次へと繰り出される好ソロに身を任せればいいだけです。A面は"Honeysuckle Rose", "The Midnight Sun will Never Set", "Crazy Rhythm", "Blue Star", B面が"Cotton Tail", "Body And Soul", "Cherry", "Doozy"という題目です。特にホーキンスが素晴らしいですね。

 所有盤はインパルスのオレンジ/黒のオリジナルモノ盤です。こういう中間派のアンサンブルをともなった演奏はステレオが望ましいが,馬力のあるモノ盤のプレイヤーのソロもなかなかに捨て難いです。でもステレオも聴いてみたい一枚でもありますね。