Blue Vibes/Johnny Lytle Trio
(Jazzland JLP22)
(Jazzland JLP22)
ジャズランドは元々リバーサイド音源の廉価盤を作成する傍系レーベルであった事は皆さんご存知の通りです。その後、このアルバムのように新進気鋭のプレ イヤーの新録音も手がけるようになってきました。このBLUE VIBESと題されたアルバムも、バイブラフォーンの新人ジョニー・ライトルの初録音盤です。その後、ライトルはこのジャズランドとリバーサイドに数枚の アルバムを吹き込む事になります。
彼のアーシーなスタイルは、編成にも現れているようにオルガン-バイブの珍しいサウンドコンビネーションにも現れています。オルガンのミルトン・ハリス は旧知のプレーヤーでライトルとは息もぴったりで、これまでにないファンキーな枯葉は聞き物です。ドラムはアルバート・ヒースでトリオフォーマットです。 収録曲はこの枯葉にくわえ、自作のブルースと"Over the Rainbow", "For Heaven's Sake"のバラード、ミルト・ジャクソンの"Movin'Nicely"とバランスのいい選曲で楽しめます。LPはJAZZLANDのモノラル盤でオレンジレーベルですが、deep grooveがないので2nd, 3rdぐらいでしょうかねぇ?
このバイブ奏者もunderlatedですよね。ほとんど紹介される事はありませんが隠れた名手と言っていいと思います。機会があれば聴いてみてください! ついでに、彼はミュージシャンであると同時にボクサーでもありました。アマチュアで2度、MIDWESTのチャンピオンになりプロでの試合経験もあるようです。ボクサーといえばレッド・ガーランドがそうだったような記憶がありますが・・・違いましたっけ?