JUST FRIENDS KIMIKO KASAI CONCERT/笠井 紀美子
(キング SKA3014)
(キング SKA3014)
おそらく自分のうつろな記憶をたどると、笠井紀美子の名前を初めて聞いたのは高校の同級生、今はウェブ、BLOGと両方にリンクをしてもらっているMORITA(T)さ んからだったと思う。彼が”高知に笠井紀美子が来るき、聞きにいくが(土佐弁)”と自分に話してくれたのが最初だったと思う。当時、彼は兄貴(ギターがすごく上手 だったと聞いている)の影響もあったのだろうか、既にジャズに対する知識も豊富だったのでしょう。その後、彼は大学ジャズ研を経て、今もコントラバスのプ レーヤーと聞いている。当時の高校生は、少し左がかった事を語って、独自の?音楽論(多分、ほとんどが受け売りだった)を展開するのがクールと思っていた のは自分だけでしょうか。今考えれば笑っちゃいますが、その時”笠井紀美子”の名前すら知らなかった事が今のジャズドップリ生活の萌芽であったかもしれま せん。
でもって前置きが長くなりましたが、今日は“笠井紀美子”です。1970年録音ですから、前述の高知のコンサートが行われた少し前の録音で す。これに近いライブをMORITA(T)さんが聞いていたとしたら、羨ましいですね。でも、高校時代の感性では自分にはピンとこなかったかもしれませ ん。このアルバムは、銀座ヤマハホールでのライブを収録したもので、大野雄二(P)、水橋孝(B)、小原哲次郎(DS)のピアノトリオをバックに、彼女の 初期のジャジィなヴォーカルが楽しめます。自分がこのアルバムを購入したのは、おそらく25年ぐらい前で、その頃にはMAL WALDRON, GIL EVANS, OLIVER NELSONなどとも共演し既にビッグネームとなっていました。その後は時代の流れかフュージョン系のボーカルになって最近はとんと話題もすくないです ね。自分的には、ずっとストレートアヘッドなジャズボーカルをやってて欲しかったなぁなんて思っています。