The Alex Kallao Trio
In Concert At the University of Ottawa, Canada
(Baton BL1205)
In Concert At the University of Ottawa, Canada
(Baton BL1205)
ここに登場するAlex Kallaoについてはあまり語られる事はなかったと思います。もう10年以上前になるでしょうか、BMGビクターがRCAのピアニストを特集して発売し た事がありました。当時どれも見たこともないジャケばかりで興奮を覚えた記憶があります。このラインナップの中にあったのがKallaoの"An Evening at the Embers"です。ここのライナーノートでも解説されていますが、いずれピアノフリークが触手をのばすであろうと指摘を受けたアルバムです。Baton というマイナーレーベルがオタワ大学でのライブを収録したものです。演奏は、クラシック出身のテクニックを生かしたもので、学生の前での臨場感あふれる演 奏が収録されています。曲目もスタンダード中心で聴きやすいレア盤と思います。
Kallaoはクラシックの素養を持った白人ピアニストで盲目です。眼の不自由な方はよく色眼鏡(サングラスでしょうか?)をかけておられますよね。彼 も例に漏れず、この日も眼鏡をかけたステージだったろうと思います。このときに撮影されたものかどうか判然としませんが、このカバー、ベツレヘムレーベル の瀟洒なカバーで知られるBURT GOLDBLATTの作品です。彼の言葉を借りると”ネガを現像していて、一枚に眼が止まった。彼のまつ毛がとても長い事に気がついた。よく見ると、ピア ノのけん盤が眼鏡に映っていた。”ピアノのけん盤をアレンジしたカバーはとても多いのですが、これに勝るけん盤のカバーはないでしょう!!!すばらしい ジャケットです。