67camper's Blog

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あるテナーバトルと私の青空

2006-03-15 05:43:48 | jazz & vocal
INTER-ACTION/Sonny Stitt and Zoot Sims
(Cadet LP-760)

  皆さんテナーバトルは好きでしょうか?両者の掛け合いが非常に軽妙で楽しめますよね。ここでのテナーサック奏者、Sonny StittとZoot Simsはご存知のようにそれぞれGene Ammons, Al Cohnとのコンビが有名ですよね。他にもDexter GordonとWardell Gray, Johhny GriffinとEddie Lockjaw Davisのコンビもありましたね。  ここの主役のStittとSimsのバトルは、たぶん自分が初めて聴いたテナーバトルです。場所は新潟・ジャズフラッシュ。開店したばかりの同店にはま だレコードが1000枚もなかったでしょう。マスターは時に東京に行って、大量に中古レコードを買い込んで来る事がありました。こんな中にあったアルバム だったと記憶しています。このコンビは通常のコンビではないのですが、今聴いても新鮮でジャズ、バトルの楽しさがあふれているアルバムと思います。ジャ ケット見ただけでは、とても買いたいと思うLPではないですよねぇ!当時は、国内盤も出てなくって、ほどなく石丸電気のゴミ箱(バーゲン品ばかり、新品な のに1000円以下。フュージョンの駄盤やカット盤が置かれたえさ箱のことです。)の中で巡り会いました。¥780。カット盤。でも関係ありませんでし た。ジャケもたいしたことないのでカットで上等! 入手して一人悦に入ってました。おそらく原盤はARGOでしょうね。
  さて演奏。これはA面に限ります。向かって左チャンネルがStitt、右チャンネルがZootです。(SPの配線が間違ってなければです が・・・)1曲目のMy Blue Heavenでもうノックアウト!!!上海バンスキングの吉田日出子も吹っ飛ぶほどの歌心です。テーマから両者がオルタネイトで迫る迫る。Stittのソ ロはパーカー丸出しで思わずニヤッ。ZootはStittよりやや線が太くゆったりしたプレーズで個性爆発です。ピアノのJohn Youngがこれまたノリノリで全曲にわたり好調です。2曲目、3曲目はAmmonsとのバトルでなじみの曲ですね。B面ではStittのアルトも聴けま すが、A-1、これがあれば十分です。
  カバーはイカしませんが、中ナットクの一枚です。