『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

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豚から新型へ

2009年05月02日 09時04分46秒 | 航海日誌
3日ほど前からテレビ報道では、豚インフルエンザ→ 新型インフルエンザへと呼称変更されている。米国では、豚を新型と呼ぶことに改められ、それに準じてのことなのだろう。新聞・雑誌・ネットなどの媒体は、依然、豚インフルを使用している。報道も自主規制もテレビは素早い。

呼称変更は、食肉豚が敬遠されることへの対応だろう。現在(5月1日)、米国からの豚肉輸入を中止、または規制した国は中国、ロシア、韓国など18カ国。調理すれば安全として、日本は輸入を止めていない。ウイルス感染豚が入らないという確証はない。検疫を徹底するというが、当面は輸入中止とするべきだと思うが・・・

発生源はメキシコ・ベラクルス州に工場を置く米国企業「スミスフィールド・フーズ社」ではないかと、現地メキシコではと囁かれているという。同社はアメリカで4位の食肉加工会社で、豚肉加工では世界一の規模。以前から現地加工場での環境汚染が問題となっており、同社は今のところ事実関係を否定しているようだ。

正式な報道がない限り真相はわからないが、米輸入の豚肉も安全ではないと考えておいたほうがいいだろう。政府関係者は、過剰に反応する必要はないと連呼するが、なにをもって過剰と言うのか。無闇に流言を信じてパニくるのは愚行だ。ただし、危機管理対応の鉄則は、考え得る危険性は回避するという姿勢を取ることである。