『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

何を食べるかで人生が変わる

2014年07月21日 09時54分04秒 | 航海日誌
米は糧。天から与えられた食物。大昔、砂漠放浪の民が、天から「マナ」を与えられたという。
壷に入ったその穀物を食べれば人は生きられると。
世界には、そういう穀物がある。麦と豆と米だ。トウモロコシもそう。
それらを五穀と呼んでいる。
五穀の豊穣が人を育む。
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以下は、くろだてつや氏の記事より(転載)

米を食べなさい。
精米したコメは、主食にはならない。栄養もなんにもない。

白米と玄米を水に浸しておくと
白米はふやけるが玄米はふやけずに、発芽する。
発芽するってことは生きているってこと。
生命力がある。
栄養も白米の4倍もある。

玄米を炊くのも、土鍋で炊きなさい。
圧力鍋などでは米の栄養がショック死してしまう。

冷めた玄米を食べなさい。
冷めた米の方が栄養を吸収するための酵素が活性化される。

肉は食べて極楽、腹で地獄。
動物性たんぱく質は体の中で腐る。
腐るという文字は「府」に「肉」と書く。

また、抗生剤やホルモン剤が添加された餌を食べて育った家畜の肉を食べれば
間接的にそれらを摂取することになる。
最近の子どもが早熟なのは、肉を大量に食べるから。

牛乳は歯のない牛の赤ちゃんが飲むから 完全栄養食品であり
歯の生えた人間には異種タンパクである。
異種タンパクは体内で消化しきれずに腐敗し、毒素を生み出す。

なにより、粗食をしなさい。

玄米と麦、ひえ、豆などの5穀ごはんと
味噌汁、副菜は1品。
これだけで十分。

癌という字は 病だれに 品物の山と書く
品は口が三つ。
食べ過ぎは体によくないばかりか、病気になる。

一汁一菜で育ってきた時代の人間は
なんと健康なことか。

貧乏な家ほど子沢山は本当。
飽食の時代になって不妊の問題もでてきた。

本来、食は「人」に「良」と書くように
食べて健康になるものである。

広島で考えた事つづき

2014年07月13日 18時38分38秒 | 核の無い世界へ
広島にて、考えた事

先月、2度、郷里の広島へ帰りました。母親の介護の先行きを相談するのが目的でした。

脳梗塞で倒れた母は、リハビリ病院から退院して自宅療養中ですが、まだ自力で生活が出来ないため、旧知の友人Tさんの手助けを借りています。私は、40数年ぶりに、そのTさんに会いました。

Tさんは、今年、88歳。母は81歳ですが、Tさんのほうが若々しい。50代で病気に苦しんだ経験があるそうですが、それ以降、病知らずで元気だと笑います。この30年間で、5人の年寄りの看病をしてきたそうです。看護のプロ。郷里を離れている私には、仏さんのように見えました。

そのTさんは、被爆者です。20歳のときに広島市内で被爆しました。今回、その被爆体験を克明にお聞きしました。昨日のことのように語る、被爆体験はリアルでした。しかも、耳を疑うような、話も出ました。これまで読んだ本の被爆体験の話で、まったく聞いた事のない話でした。
(つづく)


母の介護をしてくれるTさん(88歳)は、69年前の原爆投下の前夜のことを、つい先ほどの事のように話しました。

「その頃は、西広島に住んでおってね、あれは8月4日の夜のこと。二階に兵隊さんが一人寄宿してて、弟と三人で話したんよ。弟は夜学へ通いながら中国新聞社に勤めておってね。その弟が、明日、広島はアメリカに焼け野原にされると聞いたと。たぶん、新聞社で聞いたんじゃろうと思う」

私は耳を疑いました。原爆投下が事前通達されていたと? ビラが撒かれたのではないかというが、広島市民が知っていたという話は聞いた事が無い。では、中国新聞社はどこから情報を入手していたのか?

「その話は、8月5日に原爆が落ちるということじゃったが、落ちたのは6日でしょ。おかしいなと。後で考えたら、アメリカでは5日だったんじゃないかとね」

原爆投下が知らされていた。事実なら、日本を降伏させるための最終手段だったという歴史は大きく違っていることになります。投下を避けることも叶ったからです。すでに日本は、全面降伏の準備に入っていたといわれます。原爆が落とされるという事を日本政府が知っていながら、そうさせたという懸念が払拭できないのです。そして原爆は、計画通り、投下されたのです。

「弟は、建物疎開の作業で、朝出てって、そのまま爆死しました。あの話をした夜、弟が仏壇に足を向けて寝とったから、朝、あんた誕生日はいつ? 8月7日でしょ。その日に死ぬよと何気なしにいうた。なんとバカなことをいうたかと悔やんだんです」

戦争は、その裏側でなにがやり取りされているか計り知れません。密告、密通、策謀の泥沼でしょう。異常事態に、人々はさらされ、命からがら生き、多くが命を落とす地獄です。

いま、集団的自衛権として、平和憲法をねじまげ、戦争が出来る国へ進んでいる。ほとんどが戦争を知らない世代です。知らないから、戦争が出来る? とんでもないことです。何があったのか、これからどうなるのか、知らなければ、流れにのせられ、突き進むことになります。

そういうソウルボートなら、下船したいと思います。

いまこそ味噌食え

2014年07月10日 23時46分00秒 | 航海日誌
放射能から身体を護る
「味噌」を食べよう!                    (2013年5月再記)

以前、ここで紹介した医師の肥田舜太郎氏の話から始めます。肥田先生は自身も広島で被曝して、放射線障害で苦しむ人々を助けたいと発酵食品に着目し、健康指導を長年されておられます。94歳という高齢にもかかわらず今も講演などでご活躍です。ネット検索すれば、その講演を聞くことができるので、すでにご存じの方も多いかと思います。

さて、私が疑問に思っていたことがあります。肥田先生は当時、広島大学病院に勤務されていたそうですが、発酵食品で放射線障害から身体を護る研究を受け継ぐ研究者が、広島にいないのかということです。

で、私が知らないだけでした。つい先日、書店で「味噌力」(かんき出版)という本に出会いました。著者は、広島大学名誉教授、理学・医学博士の渡邊敦光氏です。本の帯に、「放射線、がん、高血圧、肥満・・・二十数年の実験・研究でわかった味噌の予防・治療的効果!」とありました。

広島大学放射能医学研究所の渡邊先生の専門は発生生物学で、1973年から放射線が生物に与える影響を研究されています。ラットやマウスに放射線を当て、消化器官、小腸の組織にどのような障害が起こるかなどを実験・観察するのです。その研究に、味噌が加わったのは、1989年からだそうです。研究所の上司、伊藤明弘氏から「味噌の研究」を手伝ってほしいと依頼されたのが発端でした。

伊藤先生は味噌の効力に着目していたのですが、渡邊氏は「味噌の研究に意味があるのか?」と思っていたといいます。ところが、研究を始めてみると、予想外の結果が現れました。放射線で障害を受けたマウスの小腸が味噌で再生するという結果が出たのです。

以来、味噌と細胞組織の研究に打ち込み、「味噌博士」となられました。その研究を簡単に紹介すると、マウスの餌に味噌入りと、ふつうの餌とに別け、放射線を当てて、その差異を観るのです。すると味噌入り餌のマウスの延命率が高いのです。さらに、同じ味噌でも、熟成度の高いものほどマウスの生存率が高まるそうです。180日熟成味噌の餌を食べたマウスの小腸細胞の再生率が高いという結果から、熟成した茶色い色素「メラノイジン」が関係していることがわかったそうです。

【これからは味噌頼み!】

●味噌は、小腸の細胞を再生させる効力を発揮する! 
●しかも、熟成度の高いものほど良い。
●1日に2~3杯の味噌汁を飲むことで、健康を維持増進できる。
●放射線に対しても、その効力が研究で証明されているのだから、放射能禍害を心配する人々にこそ、味噌生活を薦めたい。

ここで私は、「千島学説」を想起します。この学説は数十年前に岐阜大学の千島博士が発表した造血に関する論説です。「血液は骨髄で造られる」というのが定説となっています。しかし、千島学説は、血液の基は小腸で造られるとします。この学説は学会からはほぼ黙殺?されましたが、最近はこれに注目する人々もいます。

さて、血液の基が小腸で造られるとすると(私はそうではないかと感じる)、栄養素を運ぶ血液は、腸の働きが要になると考えられます。そこで「味噌力」の話に戻ると、マウスの実験で解るように、小腸の細胞再生を活性化させる「味噌」の力は、健康維持に欠かせない食品であると結論できるでしょう。

小腸の細胞再生→ 造血→ 身体づくり→ ヘルスアップ!

渡邊先生のマウス実験では、放射能の影響も軽減させるというのですから、原発事故による放射能禍害から身を守るためにも「味噌力」を利用しない手はないということです。

「毎日、味噌汁を2~3杯飲みましょう」と渡邊先生は提唱します。

「放射能にも、本当か?」という方もおられるでしょうが、ネットで調べればさらに細かい情報も得られるので、ご自分で納得するまでお調べいただき、ぜひ、味噌を食生活の中心にされてはいかがでしょうか。塩分過多を気にされる人もありますが、味噌で摂取する塩分は、それほど気にしないでも大丈夫だそうです。味噌には血圧を低下させる効果もあります。

いずれにせよ、無添加で天然塩の熟成味噌(米、麦、豆どれでも)で、最高のものを選べば、健康になるのだから、味噌にはサイフのひもをゆるめていいのではないかと思います。1000円出しても、安いものだと思います。

※本日、物色した味噌は青山のナチュラルハウスで購入したもの。「海の精・食養味噌」1kg1150円。木樽で二夏、熟成させた生味噌です。今夜はこれでディップを作って野菜をたべることにします。