店頭で現物にお目にかかれない
米粉パン焼き器「ゴパン」
去年サンヨーが発売した「ゴパン」は、米粒を入れるだけで米粉パンが焼ける、これまでになかった家電製品として注目を集めた。私も、その米粉パンを食べてみたが、旨かった。米粉を言われなければ、もちっとした食感の美味しいパンとしか思えないほどだ。
ところが、このゴパンが入手困難な品物となっている。当初の生産は6000台で、発売してみたら予想を超える人気で注文が殺到し、店頭に並ぶ前にすべて予約が埋まってしまったという。だから例えヤマダ電気へ行っても、現物にはお目にかかれない。
先日、岡山で開かれた「中国四国米粉シンポ」において、ゴパンの開発担当者が語っていたが、予約に対応するので手一杯といい、店頭に出荷できるのは4月以降なのだとか。会場にいた農水省の研究機関の方も、2台必要としているがどこに頼んでも手に入らないのだとこぼしていた。
近年、これほど注目される家電も珍しい。米を入れるだけで手軽に米粉パンが焼けるゴパン。値段は5万円ほどだが、なければないほどに、欲しい人の心理に火を点けているのだ。ご飯離れも久しく、昭和40年代に比較すると米の消費量は半分以下。年間消費量一人当たりの平均が120キロだったのが今は50キロ程度だ。茶碗1杯しか食べない若者が多いなか、パンにすれば食べるといったところか。
ご飯嫌いが増えたというよりも、副食が豊富で、ご飯で腹を満たす必要がないから、おのずと米の消費は減るのだ。だが米粉は、パンやスイーツ、スープ、揚げ物のころもなどに姿を変え、目新しい食材となる。いくら米を食べようとコマーシャルしても増えないのだから、米粉に望みを託しているのが生産者である。食料自給率アップのための、象徴として「ゴパン」が登場したと言えるだろう。まあ、しかし。温かいご飯と漬物と味噌汁があれば満足の人からすれば、ゴパンは贅沢品ではある。
米粉パン焼き器「ゴパン」
去年サンヨーが発売した「ゴパン」は、米粒を入れるだけで米粉パンが焼ける、これまでになかった家電製品として注目を集めた。私も、その米粉パンを食べてみたが、旨かった。米粉を言われなければ、もちっとした食感の美味しいパンとしか思えないほどだ。
ところが、このゴパンが入手困難な品物となっている。当初の生産は6000台で、発売してみたら予想を超える人気で注文が殺到し、店頭に並ぶ前にすべて予約が埋まってしまったという。だから例えヤマダ電気へ行っても、現物にはお目にかかれない。
先日、岡山で開かれた「中国四国米粉シンポ」において、ゴパンの開発担当者が語っていたが、予約に対応するので手一杯といい、店頭に出荷できるのは4月以降なのだとか。会場にいた農水省の研究機関の方も、2台必要としているがどこに頼んでも手に入らないのだとこぼしていた。
近年、これほど注目される家電も珍しい。米を入れるだけで手軽に米粉パンが焼けるゴパン。値段は5万円ほどだが、なければないほどに、欲しい人の心理に火を点けているのだ。ご飯離れも久しく、昭和40年代に比較すると米の消費量は半分以下。年間消費量一人当たりの平均が120キロだったのが今は50キロ程度だ。茶碗1杯しか食べない若者が多いなか、パンにすれば食べるといったところか。
ご飯嫌いが増えたというよりも、副食が豊富で、ご飯で腹を満たす必要がないから、おのずと米の消費は減るのだ。だが米粉は、パンやスイーツ、スープ、揚げ物のころもなどに姿を変え、目新しい食材となる。いくら米を食べようとコマーシャルしても増えないのだから、米粉に望みを託しているのが生産者である。食料自給率アップのための、象徴として「ゴパン」が登場したと言えるだろう。まあ、しかし。温かいご飯と漬物と味噌汁があれば満足の人からすれば、ゴパンは贅沢品ではある。